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壮年期男性のホルモン変化

看護師国家試験 第113回 午前 第8問 / 必修問題 / 人間の特性とライフサイクル

国試問題にチャレンジ

113回 午前 第8問

壮年期の男性で減少するのはどれか。

  1. 1.エストロゲン
  2. 2.プロラクチン
  3. 3.アルドステロン
  4. 4.テストステロン

対話形式の解説

博士 博士

壮年期の男性で減少するホルモンは何じゃ。

アユム アユム

男性ホルモンのテストステロンですね。

博士 博士

正解じゃ。精巣のライディッヒ細胞から分泌されるぞい。

アユム アユム

ピークはいつ頃ですか。

博士 博士

20歳代がピークで、その後緩やかに減少していくんじゃ。

アユム アユム

症状はどんなものがありますか。

博士 博士

抑うつ、意欲低下、疲労感、ほてり、性機能低下などじゃ。

アユム アユム

それがLOH症候群ですか。

博士 博士

その通り、late-onset hypogonadismと呼ぶんじゃ。

アユム アユム

女性の更年期障害と違いはありますか。

博士 博士

女性のエストロゲン低下は急激じゃが、男性のテストステロン低下は緩やかで個人差が大きい。

アユム アユム

エストロゲンは男性でも分泌されますよね。

博士 博士

脂肪組織でアロマターゼにより少量産生されるが、壮年期で特に減るわけではない。

アユム アユム

アルドステロンはどうですか。

博士 博士

加齢で下がることはあるが、性別特有の変化ではない。

アユム アユム

プロラクチンも関係ないのですね。

博士 博士

そうじゃ。壮年期男性の減少=テストステロンと直結で覚えるんじゃ。

アユム アユム

治療法はあるのですか。

博士 博士

症状が強ければテストステロン補充療法が行われることもあるぞい。

POINT

壮年期男性で減少する代表的ホルモンはテストステロンです。20歳代をピークに加齢で緩徐に低下し、LOH症候群の原因となります。女性のエストロゲン変化との対比で、性別特異的な加齢ホルモン変化として整理することが国試対策の要点です。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:壮年期の男性で減少するのはどれか。

解説:正解は4の「テストステロン」です。テストステロンは精巣のライディッヒ細胞から分泌される代表的な男性ホルモン(アンドロゲン)で、思春期の第二次性徴発現、筋肉量・骨密度の維持、造血促進、性機能、認知機能、気分の安定など多彩な生理作用を持ちます。血中濃度は20歳代をピークとして加齢とともに緩やかに低下し、壮年期(概ね40〜64歳)以降に臨床的に意義のある減少がみられます。著明な低下は男性更年期障害(LOH症候群:late-onset hypogonadism)として、抑うつ、意欲低下、疲労感、ほてり、発汗、睡眠障害、性機能低下、筋力低下、骨粗鬆症などの症状を引き起こします。治療にはテストステロン補充療法が用いられることもあります。

選択肢考察

  1. × 1.  エストロゲン

    エストロゲンは主に卵巣から分泌される女性ホルモンです。男性では副腎や脂肪組織でのアロマターゼによる芳香化で少量産生されますが、加齢でむしろ相対的に増加傾向となり、壮年期男性で特に減少するホルモンではありません。

  2. × 2.  プロラクチン

    プロラクチンは下垂体前葉から分泌され乳汁産生を促すホルモンです。男性でも少量分泌されますが、壮年期に特徴的な減少はみられません。

  3. × 3.  アルドステロン

    アルドステロンは副腎皮質球状層から分泌されるミネラルコルチコイドで、ナトリウム再吸収と血圧調整に関与します。加齢で低下傾向はありますが、性別特異的な壮年期の変化ではありません。

  4. 4.  テストステロン

    精巣ライディッヒ細胞由来の男性ホルモンで、20歳代をピークに加齢で漸減し、壮年期に顕著な低下がみられます。LOH症候群の原因となります。

ライフステージとホルモンの対応を整理すると、女性では40歳代後半から閉経にかけてエストロゲン・プロゲステロンが急激に低下し更年期障害を生じます。男性のテストステロン低下は女性ほど急激ではなく、緩やかで個人差が大きいのが特徴です。国試では「女性はエストロゲン、男性はテストステロン」と性ホルモンと加齢変化を対応付けて押さえることが重要です。

壮年期男性における性ホルモンの加齢変化を問う問題です。