StudyNurse

日本の家族のかたちの変化

看護師国家試験 第105回 午前 第8問 / 必修問題 / 看護の対象と活動の場

国試問題にチャレンジ

105回 午前 第8問

日本の平成25年(2013年)における家族の世帯構造で最も少ないのはどれか。

  1. 1.単独世帯
  2. 2.三世代世帯
  3. 3.夫婦のみの世帯
  4. 4.夫婦と未婚の子のみの世帯

対話形式の解説

博士 博士

今日は日本の世帯構造の問題じゃ。統計問題は数字を正確に覚えるのが大変じゃが、トレンドを押さえれば解ける問題も多いぞ。

アユム アユム

世帯構造って具体的にはどう分類されるんですか?

博士 博士

主なカテゴリは①単独世帯、②夫婦のみの世帯、③夫婦と未婚の子のみの世帯、④ひとり親と未婚の子のみの世帯、⑤三世代世帯、⑥その他、の6つじゃな。

アユム アユム

2013年の割合はどうだったんでしょう?

博士 博士

最も多いのは「夫婦と未婚の子のみの世帯」で29.7%、次が「単独世帯」26.5%、そして「夫婦のみの世帯」23.2%、「ひとり親と未婚の子のみ」7.2%、「三世代世帯」6.6%、「その他」6.8%じゃった。

アユム アユム

この問題では「最も少ない」が問われているから、答えは三世代世帯の6.6%ですね。

博士 博士

正解じゃ。ここで重要なのは、問題文が「多い」ではなく「少ない」と問うておる点じゃ。注意深く読まないと、つい「最も多い」と勘違いしてしまうからのう。

アユム アユム

三世代世帯って昔は多かったイメージがあるんですが…

博士 博士

まさにそのとおり。1986年には15.3%あった三世代世帯が、2013年には6.6%に半減しておる。核家族化と都市化の進行が背景にあるんじゃ。

アユム アユム

逆に増えている世帯は何ですか?

博士 博士

単独世帯と夫婦のみの世帯じゃな。1986年には単独世帯18.2%、夫婦のみ世帯14.4%だったが、2013年にはそれぞれ26.5%、23.2%に増えておる。

アユム アユム

単独世帯が増えている理由は何ですか?

博士 博士

理由は複数ある。①未婚率の上昇、②晩婚化、③離婚の増加、そして何より④高齢者の一人暮らしの増加じゃな。配偶者と死別した高齢者の独居が急増しておる。

アユム アユム

老老介護や独居高齢者の問題につながるんですね。

博士 博士

そのとおり。家族介護力の低下を補うため、地域包括ケアシステムの構築、訪問看護・訪問介護の充実、見守り活動などが重要になっておる。看護師の役割も病院内から地域へ広がっておるんじゃ。

アユム アユム

最近はさらに単独世帯が増えているんですよね?

博士 博士

そう、2020年代には単独世帯がついに最多の世帯構造となった。独居高齢者の孤独死、社会的孤立、介護離職などは現代の重要な社会問題じゃ。

アユム アユム

世帯構造の変化は看護の在り方も変えるんですね。

博士 博士

そのとおり。看護師は家族構成の多様化を理解し、地域包括ケアシステムの中で多職種連携による支援ができるよう、視野を広げておく必要があるぞ。

アユム アユム

統計の数字だけでなく、背景にある社会の変化も理解します!

POINT

平成25年(2013年)の世帯構造の割合は、夫婦と未婚の子のみ29.7%、単独26.5%、夫婦のみ23.2%、ひとり親と未婚の子7.2%、三世代6.6%でした。「最も少ない」世帯構造は三世代世帯です。核家族化と都市化の進行により、三世代世帯は1986年の15.3%から半減しました。一方、単独世帯と夫婦のみ世帯は増加を続けており、2020年代には単独世帯が最多となっています。こうした変化は家族介護力の低下や独居高齢者問題につながり、地域包括ケアシステムの構築が重要な課題となっています。看護師は多様化する家族構成を理解した支援が求められます。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:日本の平成25年(2013年)における家族の世帯構造で最も少ないのはどれか。

解説:正解は 2 です。平成25年(2013年)の国民生活基礎調査による世帯構造別の構成割合は、①夫婦と未婚の子のみの世帯:29.7%(最多)、②単独世帯:26.5%、③夫婦のみの世帯:23.2%、④ひとり親と未婚の子のみの世帯:7.2%、⑤三世代世帯:6.6%(最少)、⑥その他:6.8%となっていました。したがって選択肢の中で最も少ないのは三世代世帯です。この問題のポイントは「最も少ない」を問うている点です。日本では核家族化と単独世帯の増加が進み、かつて一般的だった三世代同居は急速に減少しています。三世代世帯の割合は1986年には15.3%でしたが、2013年には6.6%、さらに近年はさらに減少しています。一方、単独世帯は高齢者の一人暮らし増加を背景に年々増加しており、2020年代には最も多い世帯構造となりました。世帯構造の変化は介護・看護のあり方にも大きく影響しており、家族介護力の低下を補う地域包括ケアシステムの構築が重要課題となっています。

選択肢考察

  1. × 1.  単独世帯

    誤りです。2013年の単独世帯は26.5%で、全世帯構造の中で2番目に多い割合でした。高齢者や未婚者の増加を背景に、単独世帯は年々増加傾向にあります。

  2. 2.  三世代世帯

    正しい選択肢です。2013年の三世代世帯の割合は6.6%で、主な世帯構造の中で最も少ないものでした。核家族化の進行により、1986年の15.3%から大幅に減少しています。

  3. × 3.  夫婦のみの世帯

    誤りです。2013年の夫婦のみの世帯は23.2%で、世帯構造の中で3番目に多い割合でした。子どもが独立した後の高齢夫婦世帯が増加していることが背景にあります。

  4. × 4.  夫婦と未婚の子のみの世帯

    誤りです。2013年の夫婦と未婚の子のみの世帯は29.7%で、全世帯構造の中で最も多い割合でした。いわゆる「核家族」の代表的な形態です。

世帯構造は時代とともに大きく変化しています。1986年と2013年の比較では、三世代世帯は15.3%→6.6%に減少、単独世帯は18.2%→26.5%に増加、夫婦のみ世帯は14.4%→23.2%に増加しています。近年は特に高齢者の単独世帯が急増しており、2020年代には単独世帯が最も多い世帯構造となっています。こうした変化を背景に、独居高齢者の見守り、老老介護、介護離職、社会的孤立などが社会問題化しています。看護師は家族構成の変化を理解し、地域包括ケアシステムの中で多職種連携による支援を提供することが求められます。

2013年の世帯構造は「夫婦と未婚の子のみ(29.7%)>単独(26.5%)>夫婦のみ(23.2%)>三世代(6.6%)」の順で、三世代世帯が最少。