一般病床の平均在院日数はどれくらい?国試頻出の医療統計
看護師国家試験 第107回 午前 第2問 / 必修問題 / 看護の対象と活動の場
国試問題にチャレンジ
平成27年( 2015年 )の病院報告による一般病床の平均在院日数はどれか。
- 1.6.5日
- 2.16.5日
- 3.26.5日
- 4.36.5日
対話形式の解説
博士
今日は『平均在院日数』について学ぶぞ。看護の現場と直結する大事な指標じゃ。
アユム
平均在院日数って、入院してから退院するまでの平均日数ですよね?
博士
そうじゃ。厳密には『一定期間に在院した患者が、1人あたり平均何日間入院したか』を示す数値じゃ。厚生労働省の『病院報告』で毎月集計されておる。
アユム
2015年の一般病床は何日くらいなんですか?
博士
16.5日じゃ。意外と短いと感じるかもしれんな。
アユム
えっ、思ったより短いです!実習で受け持った患者さんも2週間くらいで退院されていました。
博士
その通り。1990年代には30日を超えていたが、政策的に短縮されてきたのじゃ。
アユム
どうして短縮されたんですか?
博士
理由はいくつかある。DPC(包括医療費支払い制度)の導入、7対1看護配置加算の新設、地域包括ケアシステムの推進などじゃ。病院は急性期治療に特化し、回復期や慢性期は別の施設や在宅で支える流れになっておる。
アユム
だから退院後の訪問看護や地域連携が重要になるんですね。
博士
鋭いぞ!看護師には退院支援・退院調整の役割が大きく求められる時代じゃ。
アユム
他の病床の在院日数も気になります。
博士
良い質問じゃ。療養病床は慢性期の患者が多いため約160日前後、精神病床は約270日前後と非常に長い。病床の種類で桁が違うから、桁感を押さえるのが国試対策のコツじゃよ。
アユム
一般病床16日、療養病床160日、精神病床270日…だいぶ差がありますね。
博士
そうじゃ。覚え方としては『一般は2週間強、療養は半年近く、精神は約9か月』と桁でイメージしておくとよい。
アユム
36.5日や26.5日はどうして違うんですか?
博士
36.5日は病床全体の平均に近く、26.5日は2000年代前半の水準じゃ。どちらも現在の一般病床単独の値とは合わん。
アユム
なるほど!時代背景とセットで覚えると数字が覚えやすいです。
博士
素晴らしい。在院日数は年々変動するが、一般病床が16~17日前後であることを押さえておけば必修問題は解けるぞ。
POINT
平均在院日数は、病院報告をもとに厚生労働省が公表する重要な医療統計で、2015年の一般病床では16.5日であった。病床種別により大きく異なり、療養病床は約160日、精神病床は約270日と長い。近年は診療報酬制度や地域包括ケアの推進によって一般病床の在院日数は短縮傾向にあり、看護師には退院支援や多職種連携、在宅療養への橋渡しという新たな役割が求められている。数値の暗記だけでなく背景にある医療政策の流れを理解しておくことが、必修問題対策にも臨床実践にも有益である。
解答・解説
正解は 2 です
問題文:平成27年( 2015年 )の病院報告による一般病床の平均在院日数はどれか。
解説:正解は 2 です。平成27年(2015年)の病院報告によれば、一般病床の平均在院日数は16.5日であった。平均在院日数とは、『ある期間中に在院した患者が、1人当たり平均何日間入院していたか』を表す指標で、病床種別(一般病床・療養病床・精神病床・感染症病床・結核病床)ごとに集計される。1990年代には30日を超えていたが、診療報酬改定による在院日数短縮政策(DPC導入、7対1看護配置加算、地域包括ケアシステム推進など)により年々短縮傾向にあり、2015年時点で16.5日、近年ではさらに短縮している。
選択肢考察
-
× 1. 6.5日
短すぎる。急性期単科病院の特定疾患や短期入院手術ではあり得るが、一般病床全体の平均としては該当しない。
-
○ 2. 16.5日
2015年の一般病床の平均在院日数として正しい値。
-
× 3. 26.5日
1990年代後半~2000年代前半の水準に近い。近年は短縮傾向が続いている。
-
× 4. 36.5日
全病床平均や療養病床の水準に近く、一般病床単独の値としては長すぎる。
平均在院日数は『病院報告』(厚生労働省、毎月集計)で把握される。一般病床は急性期医療を担う病床で、短縮化が進む一方、療養病床は慢性期を担うため長期化しやすく、2015年では約160日前後。精神病床は約270日前後とさらに長い。看護師国試では、一般病床・療養病床・精神病床それぞれの在院日数の桁感をつかんでおくとよい。
医療統計の基本指標である『平均在院日数』について、一般病床のおおよその値を把握しているかを問う問題。
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