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死の三徴候とは何か

看護師国家試験 第107回 午後 第11問 / 必修問題 / 徴候と疾患

国試問題にチャレンジ

107回 午後 第11問

死の三徴候に基づいて観察するのはどれか。

  1. 1.腹壁反射
  2. 2.輻輳反射
  3. 3.対光反射
  4. 4.深部腱反射

対話形式の解説

博士 博士

今日は死の三徴候についてじゃ。

サクラ サクラ

呼吸停止、心停止、もう一つは何でしたか?

博士 博士

瞳孔散大と対光反射の消失じゃ。この3つが揃うと医学的な死亡と判定される。

サクラ サクラ

対光反射は瞳孔に光を当てて縮瞳するかみる検査ですね。

博士 博士

その通り。死亡するとこの反射が消失し、瞳孔は散大したままとなる。

サクラ サクラ

腹壁反射や深部腱反射も反射ですが違うのですね。

博士 博士

腹壁反射は錐体路障害の評価、深部腱反射は脊髄反射弓の評価じゃ。

サクラ サクラ

輻輳反射は?

博士 博士

近くを見た時の両眼内転と縮瞳じゃ。動眼神経の機能評価に使うのじゃ。

サクラ サクラ

死の判定は医師が行うのですよね。

博士 博士

そうじゃ。死亡確認と死亡診断書の作成は医師の業務じゃ。

サクラ サクラ

看護師の役割は何ですか?

博士 博士

ご遺体の尊厳あるケア、家族への配慮、エンゼルケアなどじゃ。

サクラ サクラ

脳死判定はこれとは違いますか?

博士 博士

違うぞ。脳死判定はより厳密で、深昏睡、自発呼吸消失、瞳孔固定、脳幹反射消失、平坦脳波、無呼吸テスト陽性の6項目を2回確認する。

サクラ サクラ

臓器移植法での判定基準ですね。

博士 博士

その通り。心停止後の死亡確認と脳死判定は制度的にも別物じゃ。

サクラ サクラ

区別してしっかり覚えます。

POINT

死の三徴候は呼吸停止、心拍停止、瞳孔散大と対光反射消失の3つです。腹壁反射・輻輳反射・深部腱反射は別の神経学的検査に用いる反射で、死亡判定には含まれません。脳死判定は6項目を2回確認する別制度で、混同しないよう整理が必要です。看護師はエンゼルケアや家族支援を通じて故人と家族に寄り添う役割を担います。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:死の三徴候に基づいて観察するのはどれか。

解説:正解は 3 です。死の三徴候とは「①呼吸停止」「②心拍停止(心停止)」「③瞳孔散大と対光反射の消失」の3つを指し、従来から医学的死亡の判定に用いられてきた伝統的な基準です。

選択肢考察

  1. × 1.  腹壁反射

    腹壁を擦った際に腹壁筋が収縮する表在反射で、錐体路障害の診断に使われますが死の三徴候には含まれません。

  2. × 2.  輻輳反射

    近くを見る際に両眼が内転し縮瞳する反射で、動眼神経機能の評価に用いますが死の判定には使いません。

  3. 3.  対光反射

    瞳孔散大と対光反射の消失は死の三徴候の一つです。光を瞳孔に当てても縮瞳しない状態を確認します。

  4. × 4.  深部腱反射

    膝蓋腱反射などで脊髄反射弓の評価に用いる反射で、死亡判定とは異なります。

死の三徴候とは別に、脳死判定基準では「深昏睡」「自発呼吸の消失」「瞳孔散大・固定」「脳幹反射の消失」「平坦脳波」「無呼吸テスト陽性」の6項目を2回以上確認します。心停止後の死亡確認と脳死判定は制度・基準が異なる点に注意が必要です。

死の三徴候は呼吸停止・心拍停止・瞳孔散大と対光反射消失。脳死判定基準と区別しましょう。