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垂直感染と水平感染の違いを整理

看護師国家試験 第107回 午後 第14問 / 必修問題 / 徴候と疾患

国試問題にチャレンジ

107回 午後 第14問

母体から胎児への感染はどれか。

  1. 1.水平感染
  2. 2.垂直感染
  3. 3.接触感染
  4. 4.飛沫感染

対話形式の解説

博士 博士

今日は母から児へ伝わる感染について学ぶのじゃ

アユム アユム

はい、垂直感染という言葉を学校で聞きました

博士 博士

よく覚えておるな。垂直とは親から子への縦方向の伝播を意味するのじゃ

アユム アユム

それ以外は水平感染なんですね

博士 博士

さよう。水平はヒトからヒト、動物からヒトなど横方向の広がりじゃ

アユム アユム

垂直感染には具体的にどんな経路がありますか

博士 博士

大きく3つあるのじゃ。経胎盤、産道、母乳感染じゃ

アユム アユム

経胎盤感染は胎盤を通じて胎児にうつるんですね

博士 博士

その通り。風疹やトキソプラズマ、CMVなどTORCH症候群が有名じゃ

アユム アユム

産道感染はB型肝炎やHIVですよね

博士 博士

さよう。出産時に産道や血液を介して感染するのじゃ

アユム アユム

母乳感染ではHTLV-1が代表的と習いました

博士 博士

よく勉強しておる。一方、接触感染や飛沫感染は水平感染の分類じゃから混同してはいかんぞ

アユム アユム

HIV陽性妊婦には抗ウイルス薬と選択的帝王切開で予防するんですよね

博士 博士

その通り。妊婦健診でのスクリーニングが母子感染予防のかなめなのじゃ

POINT

母体から児への感染は『垂直感染』で、経胎盤・産道・母乳の3経路があります。それ以外のヒト間感染は『水平感染』で、接触・飛沫・空気・媒介物に分類されます。代表的な垂直感染病原体にはTORCH症候群、B型肝炎、HIV、HTLV-1などがあり、妊婦健診の感染症スクリーニングで把握します。HIVでは抗ウイルス療法と選択的帝王切開、人工乳哺育の組み合わせで児への感染リスクを大幅に低減できます。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:母体から胎児への感染はどれか。

解説:正解は 2 です。母体から児へ伝わる感染を『垂直感染(母子感染)』といい、経胎盤感染・産道感染・母乳感染の3経路があります。それ以外のヒトからヒトや動物からヒトへの感染は『水平感染』と呼ばれ、接触・飛沫・空気・媒介物感染に分類されます。

選択肢考察

  1. × 1.  水平感染

    母子以外の不特定多数間で広がる感染様式の総称で、接触・飛沫・空気・媒介物感染を含みます。母から児への感染は垂直感染であり、水平感染ではありません。

  2. 2.  垂直感染

    母体から児への感染を指し、経胎盤感染・産道感染・母乳感染の3つの経路があります。TORCH症候群(トキソプラズマ、風疹、CMV、HSV等)や、B型肝炎、HIV、HTLV-1などが代表例です。

  3. × 3.  接触感染

    病原体に直接または汚染物を介して間接的に接触することで感染する経路で、水平感染の一つです。MRSAや疥癬、ノロウイルスなどが該当し、母子感染の分類ではありません。

  4. × 4.  飛沫感染

    咳やくしゃみで発生する5μm以上の飛沫を介する感染経路で、インフルエンザや百日咳などが典型例です。水平感染の一つであり、母子感染は含みません。

垂直感染対策として、妊婦健診での感染症スクリーニング(B型肝炎、HIV、梅毒、風疹、HTLV-1等)が法定で行われます。HIV陽性妊婦では抗ウイルス療法と選択的帝王切開、人工乳哺育により児への感染を大きく減らせます。

母子感染は垂直感染、その他のヒト-ヒト感染は水平感染。経胎盤・産道・母乳の3経路を覚える。