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痛風で上がる検査値は何?

看護師国家試験 第110回 午後 第15問 / 必修問題 / 徴候と疾患

国試問題にチャレンジ

110回 午後 第15問

痛風( gout )の患者の血液検査データで高値を示すのはどれか。

  1. 1.尿酸
  2. 2.尿素窒素
  3. 3.アルブミン
  4. 4.トリグリセリド

対話形式の解説

博士 博士

今日は痛風じゃ。発作時に血液検査で高値になるのはどれか知っておるか?

サクラ サクラ

尿酸ですよね。プリン体の代謝産物と習いました。

博士 博士

正解じゃ。血清尿酸値が7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と呼ぶのじゃ。

サクラ サクラ

痛風発作はなぜ起こるのですか。

博士 博士

過飽和になった尿酸が関節内で結晶化し、白血球がそれを貪食して急性炎症を起こすからじゃ。

サクラ サクラ

第一中足趾節関節、つまり足の親指の付け根が有名ですね。

博士 博士

そうじゃ。夜間の激痛・発赤・腫脹で歩けなくなるほどじゃ。

サクラ サクラ

他の選択肢の尿素窒素は腎機能の指標ですか。

博士 博士

その通り。タンパク質代謝産物で腎機能を反映するが痛風そのものでは動かないのじゃ。

サクラ サクラ

アルブミンやトリグリセリドは?

博士 博士

アルブミンは栄養状態、トリグリセリドは脂質異常の指標で、痛風の診断には直結せぬ。

サクラ サクラ

治療はどうしますか。

博士 博士

急性期はNSAIDsやコルヒチンで炎症を抑え、間欠期にアロプリノールなどで尿酸を下げるのじゃ。

サクラ サクラ

生活指導では何が大切ですか。

博士 博士

プリン体の多いビール・レバー・魚卵を控え、水分を十分とることじゃ。肥満解消も重要じゃぞ。

POINT

痛風ではプリン体代謝異常で血清尿酸値が上昇します。関節に析出した尿酸結晶が炎症を引き起こし激痛を伴う発作となります。急性期はNSAIDsやコルヒチン、間欠期は尿酸降下薬で対応し、食事・水分管理が再発予防に不可欠です。尿素窒素やアルブミンとは区別して理解しましょう。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:痛風( gout )の患者の血液検査データで高値を示すのはどれか。

解説:正解は1の尿酸です。痛風はプリン体代謝の異常で産生された尿酸が血中で過飽和となり、関節に結晶化して炎症を起こす疾患です。

選択肢考察

  1. 1.  尿酸

    血清尿酸値7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と定義されます。痛風発作は関節内に析出した尿酸結晶を白血球が貪食することで急性炎症が起こり、第一中足趾節関節に激痛・発赤・腫脹を生じます。

  2. × 2.  尿素窒素

    尿素窒素(BUN)はタンパク質代謝産物で腎機能の指標です。痛風そのものでは通常変動しませんが、尿酸腎症を合併すると上昇することがあります。

  3. × 3.  アルブミン

    アルブミンは肝合成の血清タンパクで栄養状態を反映します。痛風と直接の関連はありません。

  4. × 4.  トリグリセリド

    トリグリセリドは中性脂肪で脂質異常症の指標です。痛風患者にはメタボリック症候群の合併が多く高値となることもありますが、痛風の診断指標ではありません。

痛風発作の治療は急性期にNSAIDs・コルヒチン・ステロイドで炎症を抑え、間欠期にアロプリノールやフェブキソスタットで尿酸産生を抑制します。プリン体を多く含むビール・レバー・魚卵の摂取制限と水分摂取励行も重要な生活指導です。

痛風の病態生理と血液検査異常を結びつけて理解できているかを問う問題です。