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麻痺の分類を整理しよう

看護師国家試験 第110回 午後 第14問 / 必修問題 / 徴候と疾患

国試問題にチャレンジ

110回 午後 第14問

四肢のうち麻痺している部位を斜線で図に示す。片麻痺はどれか。

  1. 1. 選択肢1
  2. 2. 選択肢2
  3. 3. 選択肢3
  4. 4. 選択肢4

対話形式の解説

博士 博士

今日は麻痺の分布じゃ。片麻痺とはどんな麻痺かわかるか?

アユム アユム

身体の左右どちらか片側の上下肢に麻痺があるものですよね。

博士 博士

その通りじゃ。一側の上肢と下肢に起こる麻痺のことじゃな。

アユム アユム

原因は何が多いですか。

博士 博士

脳梗塞や脳出血など脳血管障害じゃ。錐体路は延髄で交叉するから、障害部位と反対側に麻痺が出るのじゃ。

アユム アユム

右脳の梗塞なら左片麻痺になるんですね。

博士 博士

正解じゃ。ほかにも麻痺には種類があるぞ。

アユム アユム

両下肢の麻痺は対麻痺ですか。

博士 博士

そうじゃ。胸髄以下の脊髄損傷や横断性脊髄炎で起こる典型例じゃ。

アユム アユム

四肢すべてなら四肢麻痺ですね。

博士 博士

頸髄損傷や重症のALSなどで生じる。一肢だけの単麻痺や顔と反対側の交叉性麻痺もあるぞ。

アユム アユム

看護では患側のケアが大切と聞きます。

博士 博士

患側の拘縮予防、ポジショニング、移動時は健側から支えるのが基本じゃ。

アユム アユム

食事や更衣の介助でも注意点がありますか。

博士 博士

健側を活用して自立を促し、患側の保護と褥瘡予防に配慮するのじゃ。

POINT

片麻痺は一側の上下肢に生じる麻痺で、主に脳血管障害で起こります。対麻痺は両下肢、四肢麻痺は両上下肢の麻痺で原因部位が異なります。看護では健側の活用と患側の保護、拘縮予防のポジショニングが重要です。麻痺分布から障害部位を推定する視点も臨床で役立ちます。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:四肢のうち麻痺している部位を斜線で図に示す。片麻痺はどれか。

解説:正解は3です。片麻痺は身体の左右どちらか一側の上下肢に生じる運動麻痺で、多くは脳血管障害による上位運動ニューロン障害で出現します。

選択肢考察

  1. × 1.  
    選択肢1

    両側の上肢のみが麻痺する図は、臨床的に起こりにくいパターンです。両上肢麻痺は頸髄損傷などで両上下肢麻痺に随伴することが多いです。

  2. × 2.  
    選択肢2

    両下肢の麻痺は対麻痺と呼ばれ、胸髄以下の脊髄損傷や横断性脊髄炎で典型的に生じます。片麻痺とは区別されます。

  3. 3.  
    選択肢3

    一側の上肢と下肢に麻痺があるのが片麻痺です。脳梗塞や脳出血で反対側の錐体路が障害されると、障害側と反対の体側に片麻痺が現れます。

  4. × 4.  
    選択肢4

    四肢すべての麻痺は四肢麻痺と呼ばれ、頸髄損傷や重症のALS、脳幹部病変などで生じます。片麻痺の定義からは外れます。

麻痺の分類は部位で覚えましょう。片麻痺(一側上下肢)、対麻痺(両下肢)、四肢麻痺(両上下肢)、単麻痺(一肢のみ)、交叉性麻痺(顔面と反対側体幹)。片麻痺患者の看護では健側を下にしたポジショニングや患側保護が基本です。

麻痺の分布による分類名と、それぞれの典型的な原因疾患を区別できるかを問う問題です。