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大腸狭窄による便秘の分類

看護師国家試験 第111回 午後 第19問 / 必修問題 / 徴候と疾患

国試問題にチャレンジ

111回 午後 第19問

大腸の狭窄による便秘はどれか。

  1. 1.器質性便秘
  2. 2.痙攣型便秘
  3. 3.弛緩型便秘
  4. 4.直腸性便秘

対話形式の解説

博士 博士

今日は便秘の分類を学ぶぞ。大腸の狭窄による便秘はどれじゃ?

サクラ サクラ

器質性便秘ですよね。1だと思います。

博士 博士

正解じゃ。腸管に器質的な病変、つまり物理的な狭窄や通過障害があって起こる便秘が器質性便秘じゃ。

サクラ サクラ

器質性便秘の原因には何がありますか?

博士 博士

大腸癌、イレウス、術後の癒着、クローン病、大腸憩室炎、巨大結腸症などじゃ。中でも大腸癌は見逃してはならん。

サクラ サクラ

大腸癌による便秘の特徴は?

博士 博士

徐々に進行する便秘、便が細くなる便柱狭小、血便、体重減少などが伴う場合は要注意じゃ。便秘の問診では発症様式や随伴症状を必ず確認する。

サクラ サクラ

2の痙攣型便秘はどんな便秘ですか?

博士 博士

副交感神経の過緊張で大腸が痙攣性に収縮し、便の輸送が妨げられる機能性便秘じゃ。ストレスや過敏性腸症候群が誘因となりやすい。

サクラ サクラ

どんな症状が特徴ですか?

博士 博士

兎糞状のコロコロした便、腹痛を伴うことが多い。便秘と下痢を繰り返すこともあるぞ。

サクラ サクラ

3の弛緩型便秘は?

博士 博士

大腸の蠕動運動が低下して便の通過が遅延し、水分吸収が過剰になって硬便になる機能性便秘じゃ。高齢者、臥床患者、運動不足の人に多い。

サクラ サクラ

4の直腸性便秘はどんな便秘ですか?

博士 博士

便意を我慢する習慣や、下剤・浣腸の乱用で排便反射が弱まり、直腸に便が到達しても便意を感じにくくなる機能性便秘じゃ。

サクラ サクラ

機能性便秘はさらに細かく分類されるんですね。

博士 博士

その通り。器質性便秘と機能性便秘に大きく分けたうえで、機能性便秘を弛緩型・痙攣型・直腸型の3つに細分するのが定番の分類じゃ。

サクラ サクラ

薬剤性便秘というのも聞きますが。

博士 博士

麻薬性鎮痛薬・抗コリン薬・抗うつ薬・鉄剤などの薬剤が原因で起こる便秘じゃ。広義には機能性便秘の中に含めることもあるぞ。

サクラ サクラ

治療の方向性はタイプで違うんですね。

博士 博士

そうじゃ。器質性は原因疾患の治療が優先、弛緩型は食物繊維と水分摂取・運動、痙攣型はストレス管理と低刺激食、直腸型は排便習慣の再教育が基本となる。

サクラ サクラ

分類と対応を一緒に覚えるとわかりやすいですね。

博士 博士

よい学び方じゃ。原因と機序を押さえれば看護計画にも自然とつながるぞ。

POINT

本問は便秘の分類を問う必修問題です。大腸の狭窄による便秘は、腸管に器質的病変があり通過障害を来す器質性便秘に該当します。痙攣型・弛緩型・直腸型はいずれも機能性便秘に分類され、それぞれ副交感神経の過緊張、大腸の蠕動低下、便意の我慢などが病態です。特に器質性便秘では大腸癌など重篤な疾患を見逃さないよう、随伴症状の聴取と精査が重要になります。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:大腸の狭窄による便秘はどれか。

解説:正解は 1 です。便秘は原因から大きく機能性便秘と器質性便秘に分類され、器質性便秘は大腸癌・イレウス・術後癒着・クローン病・大腸憩室などによって腸管内腔に器質的な狭窄や通過障害が生じて起こる便秘です。機能性便秘はさらに弛緩型・痙攣型・直腸型に分けられます。大腸の狭窄が原因なので、選択肢の中では器質性便秘が該当します。

選択肢考察

  1. 1.  器質性便秘

    器質性便秘は腫瘍・癒着・炎症・狭窄など腸管の器質的病変による通過障害で起こる便秘で、大腸狭窄が原因となる便秘はこれに該当します。

  2. × 2.  痙攣型便秘

    痙攣型便秘は副交感神経の過緊張により大腸が痙攣性に収縮し、便の通過が妨げられる機能性便秘です。ストレスや過敏性腸症候群が誘因になります。

  3. × 3.  弛緩型便秘

    弛緩型便秘は大腸の蠕動運動が低下して便の通過が遅延し、水分吸収が過剰となって硬便を来す機能性便秘で、高齢者や運動不足で多くみられます。

  4. × 4.  直腸性便秘

    直腸性便秘は便意を我慢する習慣や下剤・浣腸の乱用により排便反射が減弱し、直腸内に便が到達しても便意を感じにくくなる機能性便秘です。

器質性便秘で特に注意すべきは大腸癌で、進行性の便秘・便柱狭小・血便・体重減少などを伴う場合は精査が必要です。機能性便秘のうち、弛緩型は食物繊維と水分摂取、適度な運動、痙攣型はストレス管理や低刺激の食事、直腸型は決まった時間にトイレに行く排便習慣の再教育が基本です。便秘の分類を治療法と対応付けて覚えると理解しやすくなります。

便秘の分類と、大腸の器質的狭窄が原因となるタイプを特定できるかを問う問題です。