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75歳からの医療保険—後期高齢者医療制度を押さえよう

看護師国家試験 第111回 午前 第4問 / 必修問題 / 看護で活用する社会保障

国試問題にチャレンジ

111回 午前 第4問

後期高齢者医療制度の被保険者は、区域内に住居を有する( )歳以上の者、および65歳以上( )歳未満であって、政令で定める程度の障害の状態にあるとして後期高齢者医療広域連合の認定を受けた者である。 ( )に入るのはどれか。

  1. 1.70
  2. 2.75
  3. 3.80
  4. 4.85

対話形式の解説

博士 博士

今日は後期高齢者医療制度について整理しよう。いつから始まった制度か覚えているかい?

アユム アユム

えっと…平成20年、2008年だった気がします。

博士 博士

正解。それまでの老人保健制度に代わり、75歳以上の高齢者を対象とした独立した医療保険として創設された。

アユム アユム

対象者は何歳以上なのでしょうか?

博士 博士

原則として『75歳以上』の者が被保険者となる。つまり選択肢2の『75』が正解だ。

アユム アユム

65歳以上の人でも対象になる場合があると聞いたのですが?

博士 博士

よく覚えているね。65歳以上75歳未満で政令で定める程度の障害があり、後期高齢者医療広域連合の認定を受けた場合も被保険者となる。

アユム アユム

運営はどこが行っているんですか?

博士 博士

都道府県単位で全市町村が加入する『後期高齢者医療広域連合』が運営主体だ。保険料の徴収は市町村が担当する分業体制になっている。

アユム アユム

財源はどう構成されているんですか?

博士 博士

公費が約5割、現役世代の医療保険からの支援金が約4割、被保険者自身の保険料が約1割だ。現役世代に支えられている制度であることがわかるね。

アユム アユム

窓口負担は1割ですよね?

博士 博士

原則は1割だが、2022年10月から一定以上所得者は2割、現役並み所得者は3割という3区分に再編された。

アユム アユム

他の選択肢の70歳や80歳、85歳ではダメなんですね。

博士 博士

そう、『70歳以上75歳未満』は前期高齢者という区分だが、これは財政調整の仕組みであり独立制度ではない。80歳や85歳という区切りは法律上存在しない。

アユム アユム

介護保険と年齢が混乱しそうです…。

博士 博士

整理しよう。40歳は介護保険第2号被保険者、65歳は第1号被保険者の開始年齢、75歳が後期高齢者医療制度の対象開始、これが3つの節目だ。

アユム アユム

40、65、75のセットで覚えればいいんですね!

POINT

後期高齢者医療制度は2008年に創設された75歳以上を対象とする独立医療保険制度で、65歳以上75歳未満の障害認定者も対象となります。運営主体は都道府県単位の広域連合、財源は公費5割・現役支援金4割・保険料1割で構成されます。窓口負担は原則1割で、2022年からは2割・3割負担区分も設定されました。介護保険の40歳・65歳の節目とセットで押さえるのが国試対策の定石です。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:後期高齢者医療制度の被保険者は、区域内に住居を有する( )歳以上の者、および65歳以上( )歳未満であって、政令で定める程度の障害の状態にあるとして後期高齢者医療広域連合の認定を受けた者である。 ( )に入るのはどれか。

解説:正解は 2 です。後期高齢者医療制度は平成20年(2008年)に老人保健制度から移行して創設された、75歳以上の高齢者を対象とする独立した医療保険制度です。被保険者は、区域内に住所を有する『75歳以上』の者と、『65歳以上75歳未満』で一定の障害状態にあるとして後期高齢者医療広域連合の認定を受けた者で構成されます。運営主体は都道府県ごとに全市町村が加入する『後期高齢者医療広域連合』で、保険料徴収は市町村が担当します。財源は公費約5割、現役世代からの支援金約4割、被保険者保険料約1割で構成されます。窓口自己負担は原則1割ですが、一定以上所得者は2割、現役並み所得者は3割となります(2022年10月から2割区分が導入)。

選択肢考察

  1. × 1.  70

    70歳は高額療養費制度の区分などで区切りになる年齢ですが、後期高齢者医療制度の被保険者年齢ではありません。

  2. 2.  75

    後期高齢者医療制度の被保険者は原則75歳以上で、65歳以上75歳未満の障害認定者もこの制度に加入します。

  3. × 3.  80

    80歳という区分は設けられておらず、制度上の意味はありません。

  4. × 4.  85

    85歳という年齢区分も制度上設定されていません。

『75歳』は後期高齢者医療制度、介護保険第1号被保険者のうち要介護認定率が急増する節目、要支援・要介護者が増える年齢としても重要です。『65歳』は介護保険第1号被保険者、『40歳』は介護保険第2号被保険者の起点と合わせて覚えましょう。

後期高齢者医療制度の被保険者年齢(75歳以上、および65歳以上75歳未満の障害認定者)を正確に理解しているかを問う問題です。