医療費の自己負担は何割?年齢別早見表
看護師国家試験 第112回 午後 第4問 / 必修問題 / 看護で活用する社会保障
国試問題にチャレンジ
国民健康保険に加入している自営業者(40歳)の医療費の一部負担金の割合はどれか。
- 1.1割
- 2.2割
- 3.3割
- 4.4割
対話形式の解説
博士
今日は医療費の一部負担金の割合を学ぶぞ。国試必修の王道テーマじゃ。
アユム
医療費って、病院で払うお金のことですよね。どうやって決まっているんですか?
博士
日本は国民皆保険制度があり、医療費の一定割合を保険から給付し、残りを患者が窓口で支払う仕組みじゃ。この患者負担割合が年齢と所得で決まる。
アユム
40歳の自営業者だと何割ですか?
博士
原則3割じゃ。小学校入学から69歳まではすべて3割負担と覚えるとよい。
アユム
自営業者は何の保険に入っているんですか?
博士
主に国民健康保険(国保)じゃ。会社員は健康保険組合や協会けんぽ、公務員は共済組合、75歳以上は後期高齢者医療制度と、加入先が異なる。
アユム
それぞれ負担割合は違うんですか?
博士
保険の種類ではなく年齢と所得で決まる点が重要じゃ。覚え方は『0〜小学校入学前は2割、小学校以降69歳まで3割、70〜74歳は2割(現役並み所得は3割)、75歳以上は1割(一定以上所得2割、現役並み所得3割)』じゃ。
アユム
4割負担はないんですか?
博士
公的医療保険制度に4割という区分は存在しない。最高でも3割じゃ。
アユム
高齢者なのに3割の人もいるんですね。
博士
現役並み所得者といって、70歳以上でも所得が高い人は3割負担になる。逆に2022年10月からは75歳以上でも一定以上所得がある人は2割負担になる改正もあった。
アユム
どんどん複雑になっていますね…。
博士
高齢化と医療費増大の中で、負担能力に応じた公平な負担という考え方が進んでおるのじゃ。
アユム
3割って高額にならないか心配です。
博士
そこで高額療養費制度がある。月ごとの自己負担に所得に応じた上限が設けられ、それを超えた分は払い戻される。年収370万円未満なら月約57,600円が上限じゃ。
アユム
看護師として患者さんに教えることはありますか?
博士
入院時には限度額適用認定証を事前取得すれば窓口支払いを上限額までに抑えられること、乳幼児医療費助成や難病・小児慢性特定疾病の公費負担もあることを案内できる。医療費の不安軽減は治療継続の鍵じゃ。
アユム
お金の知識も看護の一部なんですね。
POINT
日本の公的医療保険における医療費の一部負担割合は年齢と所得で決まり、40歳の国民健康保険加入自営業者は原則3割負担です。年齢別区分は0〜義務教育就学前が2割、小学校入学〜69歳が3割、70〜74歳が2割(現役並み所得3割)、75歳以上が1割(一定以上所得2割・現役並み所得3割)と整理できます。高額療養費制度により月ごとの自己負担には所得に応じた上限が設けられ、限度額適用認定証の事前取得で窓口支払いを抑えられます。看護師は患者の経済的負担を軽減するため、高額療養費、乳幼児医療費助成、難病公費負担など社会保障制度の情報提供を行う役割を担っており、この知識は必修問題としてだけでなく実務でも不可欠です。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:国民健康保険に加入している自営業者(40歳)の医療費の一部負担金の割合はどれか。
解説:正解は 3 の3割です。日本の公的医療保険制度では、被保険者の年齢と所得に応じて医療機関窓口での一部負担金割合が定められています。義務教育就学後(小学校入学以降)から69歳までは原則3割負担で、国民健康保険に加入する40歳の自営業者もこの区分に該当します。高額療養費制度や自己負担限度額により、実質的な自己負担の上限は別途定められています。
選択肢考察
-
× 1. 1割
1割負担は75歳以上の後期高齢者医療制度加入者で、一般所得区分の場合の割合。40歳の自営業者は該当しない。
-
× 2. 2割
2割負担は義務教育就学前(小学校入学前)の乳幼児と、70〜74歳の一般所得者、および2022年10月以降の後期高齢者のうち一定以上所得のある者に適用される。40歳は対象外。
-
○ 3. 3割
小学校入学以降から69歳までの被保険者、および70歳以上の現役並み所得者に適用される原則的な負担割合。40歳の自営業者はこの区分に該当する。
-
× 4. 4割
公的医療保険制度に4割負担の区分は存在しない。
年齢別の負担割合は国試必修の定番。『0〜小学校入学前2割、小学校入学〜69歳3割、70〜74歳2割(現役並み所得3割)、75歳以上1割(2022年10月以降は一定以上所得2割、現役並み所得3割)』と3段階で整理するとよい。自営業者や無職者、非正規労働者などは主に国民健康保険、会社員は健康保険組合・協会けんぽ、公務員は共済組合、船員は船員保険、後期高齢者は独立制度と、加入先が異なる点も押さえたい。高額療養費制度、乳幼児医療費助成(自治体)、特定疾患の公費負担なども実質負担軽減に関わる。
年齢別の医療費一部負担割合を問う必修問題。『義務教育就学〜69歳は3割』を核に、0〜6歳・70〜74歳・75歳以上の例外を整理することが鍵。
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