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サルコペニア予防のポイント

看護師国家試験 第113回 午後 第52問 / 老年看護学 / 高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護

国試問題にチャレンジ

113回 午後 第52問

高齢者のサルコペニアの予防に関する指導内容で適切なのはどれか。

  1. 1.読書をする。
  2. 2.飲酒をやめる。
  3. 3.塩分を制限する。
  4. 4.筋肉に負荷をかける運動をする。

対話形式の解説

博士 博士

サルコペニアとは何かわかるか?

アユム アユム

加齢による骨格筋量と筋力の低下ですよね。

博士 博士

その通り。フレイルの中核要素でもあるぞ。

アユム アユム

予防にはどんな指導が必要でしょうか。

博士 博士

運動と栄養の両輪じゃな。

アユム アユム

運動は何が良いのでしょう。

博士 博士

レジスタンス運動、つまり筋肉に負荷をかける運動が基本じゃ。

アユム アユム

スクワットや椅子からの立ち上がりなどですね。

博士 博士

そうじゃ。ゴムバンドを使った抵抗運動もよいぞ。

アユム アユム

読書や塩分制限は関係しますか?

博士 博士

読書は身体活動にならず、塩分制限は血圧対策であって筋量維持には直結せん。

アユム アユム

栄養面ではどうでしょう。

博士 博士

体重1kgあたり1.0〜1.2gのたんぱく質をしっかりとるのじゃ。

アユム アユム

飲酒をやめるだけで予防になるわけではないのですね。

博士 博士

そうじゃ。過度な飲酒は避けるが、それだけでは筋量は増えぬ。

アユム アユム

運動・栄養・生活全般を総合的に見直すのですね。

POINT

サルコペニア予防の柱は、筋肉に負荷をかけるレジスタンス運動と十分なたんぱく質摂取です。読書・禁酒・塩分制限は健康的な生活に貢献しますが、直接的な筋量維持の効果は乏しいため、指導内容としては運動介入が優先されます。握力や歩行速度の変化に留意し、早期から介入することが重要です。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:高齢者のサルコペニアの予防に関する指導内容で適切なのはどれか。

解説:正解は4の「筋肉に負荷をかける運動をする」です。サルコペニアは加齢に伴う骨格筋量と筋力の低下を指し、予防には十分なたんぱく質摂取に加え、レジスタンス運動など筋肉へ負荷をかける運動が不可欠です。スクワットや立ち上がり訓練、ゴムバンドを用いた抵抗運動など、日常に取り入れやすい方法を継続することが重要です。

選択肢考察

  1. × 1.  読書をする。

    認知面や気分転換には有益ですが、身体活動量はほぼなく骨格筋量の維持には直接寄与しません。サルコペニア予防の運動指導にはなりません。

  2. × 2.  飲酒をやめる。

    過度の飲酒は健康上の問題を招きますが、禁酒だけで筋量が増えるわけではなく、予防の第一選択とはなりません。

  3. × 3.  塩分を制限する。

    塩分制限は高血圧や腎疾患対策には有効ですが、筋肉量の維持増強には直接結びつきません。過度な制限は食欲低下から低栄養を招く恐れもあります。

  4. 4.  筋肉に負荷をかける運動をする。

    レジスタンス運動は筋たんぱく合成を刺激し、筋量・筋力の維持増強に直接寄与します。有酸素運動と組み合わせ、十分なたんぱく質摂取とセットで行うのが望ましいです。

サルコペニアの診断にはAWGS基準が広く用いられ、握力低下・歩行速度低下・骨格筋量減少が指標となります。予防には体重1kgあたり1.0〜1.2g程度のたんぱく質摂取と、週2〜3回のレジスタンス運動が推奨されます。

サルコペニアの病態理解と、予防に直結する運動指導の重要性を判断できるかを問う問題です。