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労災保険の仕組みを整理しよう

看護師国家試験 第113回 午前 第82問 / 健康支援と社会保障制度 / 健康を支える職種に関する法や施策

国試問題にチャレンジ

113回 午前 第82問

労働者災害補償保険法に規定されている保険者はどれか。

  1. 1.
  2. 2.事業主
  3. 3.市町村
  4. 4.都道府県
  5. 5.健康保険組合

対話形式の解説

博士 博士

今日は労災保険の保険者を問う問題じゃ。保険者とは何か分かるか?

アユム アユム

保険を運営する主体、つまり給付を行う側ですよね。

博士 博士

その通り。労災保険の保険者は誰かな?

アユム アユム

国、つまり厚生労働省が運営しています。

博士 博士

よく知っておる。窓口はどこじゃ?

アユム アユム

労働基準監督署です。認定や給付請求の窓口になります。

博士 博士

保険料は誰が払う?

アユム アユム

事業主が全額負担です。これが他の社会保険と大きく違う点ですね。

博士 博士

なぜ事業主が全額なのか分かるか?

アユム アユム

労災は事業主の無過失責任を補償する制度だからだと習いました。

博士 博士

素晴らしい。健康保険との違いは?

アユム アユム

健康保険は事業主と労働者が折半、保険者は健康保険組合や協会けんぽですね。

博士 博士

国民健康保険は?

アユム アユム

保険者は市町村または都道府県、今は都道府県単位化が進んでいますね。

博士 博士

介護保険は?

アユム アユム

市町村が保険者です。

博士 博士

労災の給付にはどんなものがある?

アユム アユム

療養給付、休業給付、障害給付、遺族給付、介護給付などです。

博士 博士

通勤災害も対象になるんじゃ。

アユム アユム

はい、業務災害と通勤災害、それに複数業務要因災害も今はカバーされていますね。

博士 博士

完璧じゃ。社会保険は保険者と財源で整理するのが近道じゃぞ。

POINT

労災保険は国を保険者とし、労働基準監督署が窓口となって運営される制度です。保険料は事業主が全額負担し、業務災害・通勤災害・複数業務要因災害に対して療養・休業・障害・遺族給付などを行います。健康保険は組合や協会、国保は都道府県と市町村、介護保険は市町村が保険者となるなど、各社会保険の保険者を整理して覚えましょう。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:労働者災害補償保険法に規定されている保険者はどれか。

解説:正解は1です。労働者災害補償保険(労災保険)の保険者は国(厚生労働省)で、制度は労働基準監督署が窓口となって運営されています。

選択肢考察

  1. 1.  国

    労災保険は国が保険者となり、厚生労働省が所管します。労働者を一人でも使用する事業は原則として強制適用です。

  2. × 2.  事業主

    事業主は保険料を全額負担する被保険者側の当事者ですが、保険者ではありません。

  3. × 3.  市町村

    市町村は国民健康保険や介護保険の保険者ですが、労災保険の保険者ではありません。

  4. × 4.  都道府県

    都道府県は後期高齢者医療制度の運営主体の一部ではありますが、労災保険の保険者ではありません。

  5. × 5.  健康保険組合

    健康保険組合は被用者医療保険(健康保険)の保険者であり、労災保険とは別制度です。

労災保険は業務災害・通勤災害・複数業務要因災害に対して療養給付、休業給付、障害給付、遺族給付などを行います。保険料は全額事業主負担である点が他の社会保険と大きく異なります。認定は労働基準監督署が行い、請求は被災労働者またはその遺族が行います。

社会保険の各制度における保険者と財源負担を正しく理解しているかを問う問題です。