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細胞内小器官のはたらきからタンパク合成の場を見抜くのじゃ

看護師国家試験 第104回 午前 第77問 / 人体の構造・機能 / 細胞・組織と恒常性

国試問題にチャレンジ

104回 午前 第77問

タンパク合成が行われる細胞内小器官はどれか。

  1. 1.
  2. 2.リボソーム
  3. 3.リソソーム
  4. 4.ミトコンドリア
  5. 5.Golgi〈ゴルジ〉装置

対話形式の解説

博士 博士

細胞の中で物質を作る工場はいくつもある。今日はタンパク合成の場を探すぞ。

サクラ サクラ

リボソームでアミノ酸が結合される、と授業で習いました。

博士 博士

その通りじゃ。ではほかの小器官がどんな役割か順に確認しよう。

サクラ サクラ

選択肢1の核はDNAを保管している場所ですね。

博士 博士

そうじゃ。転写を行うがタンパク合成自体は核では行われない。

サクラ サクラ

選択肢2のリボソームが正解ですね。

博士 博士

mRNAを読み取りtRNAが運ぶアミノ酸を結合する翻訳の場じゃ。

サクラ サクラ

選択肢3のリソソームは何でしたっけ?

博士 博士

加水分解酵素を含み、不要物や異物を消化する細胞内のごみ処理場じゃ。

サクラ サクラ

リソソームとリボソーム、名前が似ていて紛らわしいです。

博士 博士

リ「ボ」ソームが翻訳、リ「ソ」ソームが消化と覚えるのじゃぞ。

サクラ サクラ

選択肢4のミトコンドリアはエネルギー産生ですね。

博士 博士

ATP工場じゃ。独自のDNAを持つ点も重要じゃ。

サクラ サクラ

選択肢5のゴルジ装置はどうですか?

博士 博士

リボソームで作られたタンパク質に糖鎖を付けて選別し送り出す配送センターじゃな。

サクラ サクラ

核→リボソーム→ゴルジ→分泌の流れですね。

POINT

タンパク質はDNAの情報がmRNAに転写された後、リボソームで翻訳されて合成されます。核は遺伝情報の保管庫、リソソームは細胞内消化、ミトコンドリアはATP産生、ゴルジ装置は修飾と輸送を担います。リボソームは粗面小胞体に付着する結合型と細胞質中の遊離型に分かれ、合成するタンパク質の種類が異なります。各小器官の役割を整理して理解しましょう。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:タンパク合成が行われる細胞内小器官はどれか。

解説:正解は2です。リボソームはmRNAの遺伝情報をもとにアミノ酸を連結してタンパク質を合成する細胞内小器官です。

選択肢考察

  1. × 1.  核

    核はDNAを保管しmRNAへの転写を行う場所ですが、タンパク合成そのものは行いません。

  2. 2.  リボソーム

    リボソームはrRNAとタンパク質からなる小器官で、mRNAの塩基配列を読み取り、tRNAが運ぶアミノ酸を連結してポリペプチド鎖を合成します。

  3. × 3.  リソソーム

    リソソームは加水分解酵素を含み、不要となった細胞内成分や取り込んだ異物を分解する細胞内消化の場です。

  4. × 4.  ミトコンドリア

    ミトコンドリアは酸化的リン酸化によりATPを産生するエネルギー工場で、独自のDNAを持ちます。

  5. × 5.  Golgi〈ゴルジ〉装置

    ゴルジ装置はリボソームで合成されたタンパク質を糖鎖修飾し選別、輸送する役割を担います。

タンパク合成の流れは、核内でのDNA→mRNA転写、核膜孔を通じた細胞質への輸送、リボソームでの翻訳、ゴルジ装置での修飾、最終的な分泌または膜輸送、という順序です。リボソームには遊離型と粗面小胞体に付着した結合型があり、後者は分泌タンパクを合成します。

細胞内小器官の機能分担を理解し、特にタンパク合成の場であるリボソームを識別できるかが問われています。