徒手筋力テストMMT 0から5までの判定基準を覚えよう
看護師国家試験 第109回 午後 第82問 / 人体の構造・機能 / 運動器系
国試問題にチャレンジ
関節運動はないが筋収縮が認められる場合、徒手筋力テストの結果は( )/ 5 と表記する。 ( )に入るのはどれか。
- 1.1
- 2.2
- 3.3
- 4.4
- 5.5
対話形式の解説
博士
今日は徒手筋力テスト、略してMMTのスケールを完全制覇するぞ。
アユム
MMTって理学療法士さんが使うイメージですが、看護師にも必要なんですか?
博士
もちろんじゃ。脳卒中後のリハビリや術後離床、転倒リスク評価などで看護師も筋力の状態を把握する必要がある。
アユム
では、0から5まで順番に教えてください。
博士
まず5がNormal、強い抵抗に負けずに全可動域動かせる正常。4はGoodで、ある程度の抵抗でも動く。3はFair、重力に抗して全可動域動かせるが抵抗は加えない。
アユム
3が生活自立の目安ってよく言われますよね。
博士
その通り。2はPoorで、重力を除いた水平面上なら動かせる。1はTrace、筋収縮は触れるが関節は動かない。0はZeroで収縮自体がない。
アユム
今回の問題は『関節運動なし、筋収縮あり』だから…1ですね。
博士
正解じゃ。1はあくまで筋腹に『ピクッ』とした収縮を触知できる段階で、見た目には関節は動かない。
アユム
2との違いが重要ですね。2は重力を除去すれば動く、1は重力除去しても動かない。
博士
うむ。検査時は代償動作に要注意じゃ。例えば肩関節外転を見るときに体幹を傾けて見かけ上外転しているように見えることがある。
アユム
正しい肢位を取らせてから評価するんですね。
博士
加えて、プラスマイナスで細かく表すこともある。4−、4+のように。リハビリ経過の微妙な変化を捉えるのに便利じゃ。
アユム
臨床では数字の暗記だけでなく、実際に触って確認する技術も必要なんですね。
POINT
徒手筋力テスト(MMT)は筋力を0〜5の6段階で評価する代表的な臨床指標で、5がNormal、4がGood、3がFair、2がPoor、1がTrace、0がZeroに対応します。『関節運動はないが筋収縮が認められる』状態は1(Trace)であり、本問の答えは1となります。日常生活自立の目安は3以上とされ、看護師は術後離床や脳卒中リハビリ、廃用症候群の評価で活用します。代償動作を排除した肢位で評価することや、+/−を付けた細分化表記の存在も押さえると臨床で役立つ重要な基本知識です。
解答・解説
正解は 1 です
問題文:関節運動はないが筋収縮が認められる場合、徒手筋力テストの結果は( )/ 5 と表記する。 ( )に入るのはどれか。
解説:正解は 1 です。徒手筋力テスト(MMT)は0〜5の6段階で筋力を評価する方法で、関節を動かすことはできないが筋収縮は触診や視診で確認できる状態は『1(Trace)』と判定します。0は筋収縮すら認められず、2は重力を除けば関節運動が可能な段階です。したがって『関節運動なし・筋収縮あり』は1/5と表記されます。
選択肢考察
-
○ 1. 1
Trace(痕跡)に相当し、筋腹にわずかな収縮が触知されるが関節運動は起こらない状態。
-
× 2. 2
Poor。重力を除去した肢位でなら関節を全可動域動かせる段階で、収縮のみでは達しない。
-
× 3. 3
Fair。重力に抗して全可動域動かせるが、抵抗を加えると動かせない段階。
-
× 4. 4
Good。ある程度の抵抗を加えても全可動域動かせる状態で、ほぼ日常生活動作に支障がない。
-
× 5. 5
Normal。強い抵抗に対しても全可動域動かせる正常筋力を示す。
MMTは0:Zero、1:Trace、2:Poor、3:Fair、4:Good、5:Normalの6段階で評価する。日常生活動作の自立にはおおむね『3(Fair)』以上が必要とされ、2以下は介助や補助具を要することが多い。検査者は筋の起始停止を意識して触診し、代償動作を排除する姿勢を取らせるのがコツ。また、+/−を付けて細分化する場合もあり(例:4−、3+)、臨床では経過観察や術後リハビリ効果判定に不可欠である。
MMTの段階と臨床所見の対応を正確に覚えているかを問う問題。とくに0と1、2と3の境界が頻出ポイント。
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