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電子カルテの特徴

看護師国家試験 第107回 午後 第66問 / 看護の統合と実践 / 看護におけるマネジメント

国試問題にチャレンジ

107回 午後 第66問

紙カルテと比較したときの電子カルテの特徴として正しいのはどれか。

  1. 1.データ集計が困難である。
  2. 2.診療録の保存期間が短い。
  3. 3.多職種間の情報共有が容易になる。
  4. 4.個人情報漏えいの危険性がなくなる。

対話形式の解説

博士 博士

紙カルテと電子カルテ、何が違うのか比べてみようかの。

アユム アユム

電子カルテは検索や集計が早そうですね。

博士 博士

そうじゃ。条件を指定してデータ抽出できるから集計は容易じゃ。

アユム アユム

診療録の保存期間は法律で5年ですよね。

博士 博士

うむ、医師法の規定じゃ。電子媒体ならスペースを取らず長期保存も可能じゃな。

アユム アユム

紙より長く保管しやすいということですね。

博士 博士

最大のメリットは何だと思うかの?

アユム アユム

多職種が同時にアクセスできることでしょうか。

博士 博士

大正解じゃ。医師・看護師・薬剤師・リハ職が同じ情報を即座に共有できるのはチーム医療に欠かせん。

アユム アユム

個人情報漏えいのリスクはどうですか。

博士 博士

ネットワーク経由の不正アクセスやUSB持ち出しなど、新たな脅威が加わるのじゃ。

アユム アユム

セキュリティ対策は紙時代より厳重にする必要があるのですね。

博士 博士

そうじゃ。電子カルテの3原則は「真正性」「見読性」「保存性」じゃ。覚えておくとよい。

アユム アユム

停電時に使えないのも課題ですね。

博士 博士

その通り。紙の運用手順をバックアップとして備える施設も多いのじゃ。

POINT

電子カルテは検索・集計・多職種共有の面で紙カルテを大きく上回る利便性を持ちます。一方でサイバーセキュリティや停電対応など新たな課題もあり、運用には慎重な管理が必要です。真正性・見読性・保存性の3原則を守ることが電子保存の大前提となります。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:紙カルテと比較したときの電子カルテの特徴として正しいのはどれか。

解説:正解は3です。電子カルテはネットワークを介してアクセスできるため、医師・看護師・薬剤師・リハビリ職など様々な職種が同時に情報を閲覧・記録できます。多職種間の情報共有が飛躍的に容易になり、チーム医療の推進に大きく寄与しています。

選択肢考察

  1. × 1.  データ集計が困難である。

    電子カルテは検索・集計機能を備えており、条件抽出やグラフ化も容易です。むしろ紙カルテより集計は簡単になります。

  2. × 2.  診療録の保存期間が短い。

    診療録の保存期間は医師法で5年と定められていますが、電子媒体での長期保存が可能であり、スペースの制約もなく半永久的な保管ができます。

  3. 3.  多職種間の情報共有が容易になる。

    ネットワーク経由で複数端末から同時にアクセスでき、検査結果や処方、看護記録を即座に参照できます。チーム医療の基盤となる利点です。

  4. × 4.  個人情報漏えいの危険性がなくなる。

    ネットワーク接続や不正アクセス、USB持ち出し等の新たなリスクが生じるため、セキュリティ対策は紙時代以上に厳重である必要があります。

電子カルテの3原則は「真正性」「見読性」「保存性」です。導入により業務効率化・情報共有・データ二次利用が進む一方、初期費用・停電時のダウン・サイバー攻撃への備えが課題となります。診療録保存期間は5年(完結日から)ですが、医療安全や医学研究のため長期保存する施設が多いです。

電子カルテの最大のメリットは多職種間の同時アクセスと情報共有の迅速化です。