看護マネジメント4プロセス攻略!統制はPDCAのどこ?
看護師国家試験 第112回 午前 第72問 / 看護の統合と実践 / 看護におけるマネジメント
国試問題にチャレンジ
看護マネジメントのプロセスの「統制」はどれか。
- 1.看護職員の仕事への動機付けを行う。
- 2.病棟の目標をもとに看護活動の年間計画を立案する。
- 3.褥瘡ケアの改善に取り組むための担当チームを構成する。
- 4.病棟の1年間の業務評価に基づき看護活動の計画を修正する。
対話形式の解説
博士
今回は看護マネジメントのプロセスを問う問題じゃ。マネジメントと聞くと難しそうじゃが、要は「組織の目標を達成するための業務の回し方」のことじゃよ。
アユム
看護師にもマネジメント能力が必要なんですね。師長さんがやるイメージがありますが…。
博士
管理職だけの話ではない。リーダー業務、チームの取りまとめ、委員会活動など、あらゆる場面で必要になる。国試でも頻出じゃから、4つのプロセスをしっかり覚えるのじゃ。
アユム
4つですか?教えてください!
博士
「計画化」「組織化」「指揮」「統制」の4つじゃ。英語ではPlanning、Organizing、Directing、Controllingじゃな。
アユム
なんだかPDCAサイクルに似ていますね。
博士
鋭いのう!実はほぼ同じ構造じゃ。PDCAのP=計画化、D=組織化と指揮、C&A=統制、と対応している。
アユム
じゃあ今回の問題で問われている「統制」は、Check&Actの部分ってことですか?
博士
その通りじゃ。統制とは「設定した目標に沿って業務が進んでいるかを評価し、ずれを修正する」段階のこと。選択肢4の「1年間の業務評価に基づき計画を修正する」がまさにそれじゃ。
アユム
選択肢1の「動機付け」はどのプロセスになりますか?
博士
動機付けやリーダーシップは「指揮」の領域じゃ。スタッフの意欲を高めて計画を実行に移す段階じゃな。
アユム
選択肢2の「年間計画の立案」は計画化、選択肢3の「担当チームの構成」は組織化ですね!
博士
完璧じゃ。組織化は人材配置や役割分担、指揮系統の整備などを含む。褥瘡対策チームや感染対策チームの立ち上げも組織化の一環じゃ。
アユム
4つのプロセスが循環していくイメージですね。統制で得た評価が次の計画化にフィードバックされると。
博士
うむ、まさに循環じゃ。だからこそ年度末評価や業務改善は「やりっぱなし」ではいかん。次年度の目標に必ず反映させる仕組みが重要じゃ。
アユム
看護研究や医療安全活動にも応用できそうですね!インシデント分析とかもまさに統制の考え方ですもんね。
博士
その通り。マネジメントの視点を持つことは、看護師個人のキャリアにも、組織の質向上にも欠かせないのじゃ。
POINT
看護マネジメントのプロセスは、計画化・組織化・指揮・統制の4段階で構成され、PDCAサイクルと同じ循環構造を持ちます。統制は業務の進捗を評価し、目標と実績のギャップを埋めるために計画を修正するフィードバック段階で、選択肢4の「業務評価に基づく計画修正」が該当します。動機付けは指揮、年間計画立案は計画化、チーム構成は組織化にあたるため混同しないように整理しておきましょう。このフレームワークは病棟運営だけでなく、医療安全、感染対策、看護研究など多くの場面で応用される普遍的な管理手法であり、将来リーダー業務を担うすべての看護師が習得すべき基礎知識です。
解答・解説
正解は 4 です
問題文:看護マネジメントのプロセスの「統制」はどれか。
解説:正解は 4 です。看護マネジメントのプロセスは「計画化(Planning)」「組織化(Organizing)」「指揮(Directing / Leading)」「統制(Controlling)」の4段階で構成されます。統制とは、設定した目標に沿って業務が進捗しているかを評価し、ずれがあれば計画を修正したり改善策を講じるフィードバック機能を指します。選択肢4の「1年間の業務評価に基づく計画修正」はまさにこの統制段階に該当します。
選択肢考察
-
× 1. 看護職員の仕事への動機付けを行う。
動機付けやリーダーシップの発揮は、職員に働きかけて目標達成に向かわせる「指揮」の段階に該当する。統制ではない。
-
× 2. 病棟の目標をもとに看護活動の年間計画を立案する。
目標設定とそこに至る行動計画の立案は「計画化」の段階である。マネジメントサイクルの出発点にあたる。
-
× 3. 褥瘡ケアの改善に取り組むための担当チームを構成する。
目標達成のために人員や役割を配置し、チーム体制を整える活動は「組織化」の段階にあたる。
-
○ 4. 病棟の1年間の業務評価に基づき看護活動の計画を修正する。
業務の評価とその結果に基づく計画修正は、PDCAサイクルのC(Check)とA(Act)に対応し、マネジメントプロセスの「統制」にあたる。目標と実績のギャップを埋める修正機能である。
マネジメントプロセスはP(計画化)→O(組織化)→D(指揮)→C(統制)の4段階で循環する。統制で得た評価結果は次の計画化に反映され、継続的に質が向上する仕組みになっている。これはPDCAサイクルと構造的に同じ考え方であり、看護部の年間目標管理、病棟運営、看護研究、医療安全活動など、あらゆる場面で応用される基本フレームワークである。
看護管理におけるマネジメントの4プロセス(計画化・組織化・指揮・統制)の定義と、各段階に該当する具体的活動を識別できるかを問う問題。
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