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初乳の黄色いネバネバ!その正体はIgA?

看護師国家試験 第103回 午前 第66問 / 母性看護学 / 早期新生児期の看護

国試問題にチャレンジ

103回 午前 第66問

成乳と比較した初乳の特徴で正しいのはどれか。

  1. 1.ラクトアルブミンが少ない。
  2. 2.IgAの含有量が多い。
  3. 3.粘稠度が低い。
  4. 4.乳糖が多い。

対話形式の解説

博士 博士

今日は初乳と成乳の違いを確認しよう。初乳が分泌される時期は知っているかな?

アユム アユム

分娩後5〜7日頃までですよね。その後移行乳を経て成乳になります。

博士 博士

そう。初乳は黄色〜クリーム色で粘稠度が高く、新生児を感染から守る成分が豊富なんだ。

アユム アユム

選択肢1の『ラクトアルブミンが少ない』はどうですか?

博士 博士

逆だね。初乳はラクトアルブミンなどのタンパク質を多く含み、これが粘稠度や黄色味の要因になっている。

アユム アユム

では選択肢2の『IgAの含有量が多い』が正解ですか?

博士 博士

その通り。分泌型IgAが豊富で、新生児の腸管粘膜を被覆して細菌・ウイルス感染を防ぐ。これが正解だよ。

アユム アユム

選択肢3の『粘稠度が低い』は逆ですね。

博士 博士

そう、初乳は粘稠度が高い。タンパク質と無機質が多いからだ。

アユム アユム

選択肢4の『乳糖が多い』はどうですか?

博士 博士

乳糖は成乳の方が多い。新生児のエネルギー源として重要で、成乳期に増えるんだ。

アユム アユム

初乳と成乳の役割の違いがよく分かりました。

博士 博士

初乳は感染防御と胎便排泄促進、成乳は栄養補給と成長促進と整理しよう。

アユム アユム

初乳には他にどんな免疫成分がありますか?

博士 博士

ラクトフェリン、リゾチーム、それから白血球も含まれていて、新生児の未熟な免疫を補完するんだ。

アユム アユム

頻回授乳が大事なんですね。

博士 博士

そう、早期接触と頻回授乳が母乳分泌の確立とボンディングに重要だよ。

POINT

初乳は分娩後5〜7日まで分泌され、IgAやラクトアルブミンなどのタンパク質が豊富で粘稠度が高く感染防御に働きます。成乳は乳糖と脂質が増え栄養補給が主な役割です。初乳の免疫学的意義と早期授乳の重要性を理解しましょう。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:成乳と比較した初乳の特徴で正しいのはどれか。

解説:正解は 2 です。初乳は分娩後5〜7日頃まで分泌される黄色〜クリーム色で粘稠度の高い母乳で、その後移行乳を経て10日頃から成乳となります。初乳は新生児の感染防御のため、分泌型免疫グロブリンA(IgA)、ラクトフェリン、リゾチーム、ラクトアルブミンなどのタンパク質が豊富で、特にIgAは腸管粘膜を被覆し感染防御に重要な役割を果たします。一方、成乳はエネルギー源となる乳糖と脂質が増加します。

選択肢考察

  1. × 1.  ラクトアルブミンが少ない。

    初乳はラクトアルブミンなどのタンパク質を成乳より多く含み、これが粘稠度の高さと黄色味の要因の一つです。

  2. 2.  IgAの含有量が多い。

    初乳には分泌型IgAが豊富に含まれ、新生児の腸管粘膜を被覆して細菌・ウイルス感染から守ります。成乳になるとIgA含有量は減少します。

  3. × 3.  粘稠度が低い。

    初乳はタンパク質と無機質が多いため粘稠度が高く、色は黄色〜クリーム色です。成乳は乳糖が増えてサラサラとし白色になります。

  4. × 4.  乳糖が多い。

    乳糖は成乳の方が多く含まれ、新生児のエネルギー源となります。初乳は感染防御の機能が優位です。

初乳の役割は感染防御と胎便排泄促進、成乳の役割は栄養補給と成長促進と覚えましょう。初乳のIgA、ラクトフェリン、リゾチームに加え、白血球(マクロファージ・好中球)も含まれており、新生児の未熟な免疫系を補完します。出生後早期の頻回授乳が母乳分泌確立とボンディング形成に重要です。

初乳と成乳の成分・役割の違い、特に免疫成分IgAを問う基礎問題です。