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正期産・低出生体重児の特徴

看護師国家試験 第104回 午前 第65問 / 母性看護学 / 早期新生児期の看護

国試問題にチャレンジ

104回 午前 第65問

在胎38週に正常分娩で出生した児で、体重2,400gの児が体重3,000gの児に比べて起こしやすい症状はどれか。

  1. 1.高血糖
  2. 2.心雑音
  3. 3.低体温
  4. 4.無呼吸

対話形式の解説

博士 博士

在胎38週で2,400gの児を考えてみよう。

サクラ サクラ

正期産だけれど低出生体重児ですね。

博士 博士

2,500g未満が低出生体重児じゃな。

サクラ サクラ

体表面積比が大きいので熱が逃げやすいです。

博士 博士

褐色脂肪も少なく熱産生も弱いのじゃ。

サクラ サクラ

だから低体温になりやすいのですね。

博士 博士

血糖はどうかな。

サクラ サクラ

グリコーゲン貯蔵が少ないので低血糖になりやすく、高血糖ではありません。

博士 博士

心雑音は体重と直接関係はないのう。

サクラ サクラ

無呼吸発作は早産児に多く、38週の児では問題になりにくいですね。

博士 博士

したがって正解は3じゃ。

サクラ サクラ

保温の工夫としてはどんな方法がありますか。

博士 博士

クベースでの管理、帽子・着衣、カンガルーケアなどがあるぞ。

サクラ サクラ

早期授乳で低血糖も予防するんですね。

博士 博士

出生直後の30分間が勝負どころじゃ。

POINT

低出生体重児は体表面積比が大きく熱喪失が顕著で低体温に陥りやすく、グリコーゲン貯蔵不足から低血糖も併発しやすい特徴があります。在胎38週なら肺サーファクタントは十分で、無呼吸発作のリスクは早産児に比べ低いといえます。看護では保温・血糖管理・早期母子接触・感染予防を徹底し、出生直後からの体温維持が予後に直結することを意識しましょう。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:在胎38週に正常分娩で出生した児で、体重2,400gの児が体重3,000gの児に比べて起こしやすい症状はどれか。

解説:正解は3の「低体温」です。在胎38週は正期産ですが、体重2,400gは低出生体重児にあたります。低出生体重児は体重に対する体表面積比が大きく、皮下脂肪・褐色脂肪が少ないため熱産生が乏しく、熱放散が起こりやすいため低体温になりやすい特徴があります。

選択肢考察

  1. × 1.  高血糖

    低出生体重児は肝臓のグリコーゲン貯蔵が少なく、糖新生能も未熟なため低血糖をきたしやすく、高血糖ではありません。

  2. × 2.  心雑音

    心雑音は先天性心疾患などに由来し、出生体重そのものとは直接の因果関係はありません。

  3. 3.  低体温

    体表面積比が大きく断熱組織が少ないため熱喪失が著しく、低体温に陥りやすいことが知られています。設問の状況に合致します。

  4. × 4.  無呼吸

    無呼吸発作は呼吸中枢の未熟性に起因し、主に早産児で問題となります。在胎38週の正期産児では肺サーファクタント産生も完了しており、リスクは高くありません。

低出生体重児への基本的支援は保温(クベース・カンガルーケア)、低血糖予防のための早期授乳、感染予防、早期母子接触の確保です。出生後30分以内の体温管理が予後に大きく影響します。

正期産であっても低出生体重児では体温保持機能が脆弱であることを理解しているかを問う問題です。