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エックス線を使う検査を見分けよう

看護師国家試験 第113回 午前 第86問 / 疾病の成り立ちと回復の促進 / 疾病に対する医療

国試問題にチャレンジ

113回 午前 第86問

エックス線を用いて行う検査はどれか。2つ選べ。

  1. 1.脳波検査
  2. 2.筋電図検査
  3. 3.頭部CT検査
  4. 4.サーモグラフィ
  5. 5.上部消化管造影検査

対話形式の解説

博士 博士

今回は検査の原理を整理する問題じゃ。エックス線を使うのはどれかを問うておる。

アユム アユム

脳波検査はエックス線を使うのでしょうか。

博士 博士

いや、あれは頭皮の電極で脳の電気活動を拾う検査じゃよ。被曝はないのじゃ。

アユム アユム

筋電図はどうでしょうか。

博士 博士

筋電図も電気信号を記録するもので放射線は使わぬ。

アユム アユム

頭部CT検査ではどんな原理が使われていますか。

博士 博士

エックス線を360度から照射して断層像を再構成するのじゃ。急性期の脳出血診断の基本じゃよ。

アユム アユム

サーモグラフィは温度を見る検査でしたね。

博士 博士

そうじゃ、体表の赤外線を検出するから被曝はない。

アユム アユム

上部消化管造影検査はバリウムを飲む検査ですね。

博士 博士

エックス線透視下でバリウムの流れを見る。胃癌検診などに広く使われておる。

アユム アユム

エックス線検査で注意すべき対象はありますか。

博士 博士

妊婦への被曝は胎児影響があるから原則避けるのじゃ。

アユム アユム

バリウム検査のあとは水分補給が大事と学びました。

博士 博士

腸閉塞予防のために下剤と水分摂取を指導するのは看護の基本じゃな。

POINT

エックス線を用いる代表的な検査はCTと消化管造影です。脳波・筋電図は電気信号の記録、サーモグラフィは赤外線を利用するため被曝はありません。検査原理を理解することで、患者への説明や被曝リスクへの配慮が適切に行えます。妊婦や小児、ペースメーカ装着者への注意点も併せて押さえておきましょう。

解答・解説

正解は 3 5 です

問題文:エックス線を用いて行う検査はどれか。2つ選べ。

解説:正解は3と5です。CT検査と消化管造影検査はいずれもエックス線を照射して体内を画像化する検査であり、放射線被曝を伴う検査として妊婦や小児には配慮が必要です。

選択肢考察

  1. × 1.  脳波検査

    脳波検査は頭皮に電極を装着し、大脳皮質の自発的な電気活動を記録する生理検査です。エックス線は用いず、てんかんや意識障害、睡眠障害の評価に使われます。

  2. × 2.  筋電図検査

    筋電図検査は針電極や表面電極で筋線維の活動電位を記録するもので、放射線は使用しません。筋疾患や末梢神経障害の鑑別に用いられます。

  3. 3.  頭部CT検査

    CTはエックス線を360度方向から照射し、コンピューターで断層画像を再構成する検査です。頭部CTでは急性期脳出血や頭蓋骨骨折の確認に威力を発揮します。

  4. × 4.  サーモグラフィ

    サーモグラフィは体表から放出される赤外線を検出し皮膚温分布を画像化する検査です。被曝がなく非侵襲で、血流障害や炎症の評価に用いられます。

  5. 5.  上部消化管造影検査

    硫酸バリウムや発泡剤を経口摂取し、エックス線透視下で食道・胃・十二指腸の形態を観察する検査です。胃癌検診などで広く活用されています。

妊婦へのエックス線検査は胎児被曝リスクのため原則避け、必要時は腹部遮蔽と線量最小化を行います。ペースメーカ装着者ではCT自体は可能ですが、MRIは条件付きとなる点に注意しましょう。バリウム検査後は便秘対策として水分摂取を指導します。

各種検査の原理と用いるエネルギー源(エックス線・赤外線・電気信号)を正しく区別できるかを問う問題です。