新生児はなぜレム睡眠が多いの?小児の睡眠の発達
看護師国家試験 第103回 午前 第61問 / 小児看護学 / 子どもの成長・発達
国試問題にチャレンジ
小児の睡眠の特徴で正しいのはどれか。
- 1.新生児の全睡眠におけるレム睡眠の割合は約50%である。
- 2.乳児の睡眠は単相性である。
- 3.成長に伴いレム睡眠が増加する。
- 4.10歳ころから成人と同じ睡眠覚醒リズムになる。
対話形式の解説
博士
今日は小児の睡眠の発達について勉強しよう。睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があるのは知っているかな?
サクラ
はい、レム睡眠は身体を休めて脳が活動している眠り、ノンレム睡眠は脳を休める深い眠りですよね。
博士
その通り。新生児は大脳皮質がまだ未熟で、外敵に対応できるよう脳を覚醒させやすい原始的な眠りであるレム睡眠の比率が非常に高いんだ。
サクラ
それで選択肢1の『新生児の全睡眠におけるレム睡眠の割合は約50%』が正解なんですね。
博士
そうだよ。新生児は約50%、乳児で約40%、幼児では約20〜25%と発達に伴って減少していく。
サクラ
選択肢2の『乳児の睡眠は単相性である』はどうですか?
博士
これは誤りだ。乳児は授乳や排泄のため2〜3時間ごとに覚醒と睡眠を繰り返す多相性睡眠だよ。単相性は夜間にまとめて眠る成人型の睡眠だね。
サクラ
選択肢3の『成長に伴いレム睡眠が増加する』は逆ですね。
博士
その通り、大脳が成熟するにつれてレム睡眠は減少しノンレム睡眠が優位になる。
サクラ
選択肢4の『10歳ころから成人と同じ睡眠覚醒リズム』は?
博士
ノンレム・レム睡眠の90分周期は4〜5歳頃に確立し、昼寝が不要になって成人型に近づくから10歳では遅すぎるね。
サクラ
新生児はレム睡眠50%、発達とともに減少、成人型は4〜5歳と覚えればいいですね。
博士
そう。SIDS予防の仰臥位睡眠指導も合わせて押さえておこう。
POINT
新生児はレム睡眠が全睡眠の約50%を占め、成長に伴い減少します。乳児は多相性睡眠を示し、成人と同じ睡眠覚醒リズムは4〜5歳頃に確立されます。レム睡眠の発達的変化と睡眠相型を整理して理解しましょう。
解答・解説
正解は 1 です
問題文:小児の睡眠の特徴で正しいのはどれか。
解説:正解は 1 です。睡眠は脳を休めるノンレム睡眠と、身体を休めつつ脳が活動して記憶整理や情報処理を行うレム睡眠から成り、その比率は発達段階で大きく変化します。新生児では大脳皮質が未熟なため、外界刺激に応じて覚醒しやすい原始的な眠りであるレム睡眠の比率が高く、全睡眠の約50%を占めます。成長とともにノンレム睡眠が優位となり、睡眠は徐々にまとまっていきます。
選択肢考察
-
○ 1. 新生児の全睡眠におけるレム睡眠の割合は約50%である。
新生児はノンレム睡眠とレム睡眠がほぼ半々で、レム睡眠は約50%を占めます。生後3〜5か月で約40%、幼児期には20〜25%まで減少していきます。
-
× 2. 乳児の睡眠は単相性である。
乳児は哺乳や排泄のため2〜3時間ごとに覚醒と睡眠を繰り返す多相性睡眠で、夜間にまとめて眠る単相性睡眠ではありません。
-
× 3. 成長に伴いレム睡眠が増加する。
成長に伴い大脳が成熟し、レム睡眠の割合は減少していきます。むしろノンレム睡眠が優位となります。
-
× 4. 10歳ころから成人と同じ睡眠覚醒リズムになる。
ノンレム・レム睡眠の約90分周期は4〜5歳頃に確立され、昼寝が不要となり成人型の睡眠覚醒リズムが整います。10歳ではありません。
レム睡眠の割合は新生児約50%→乳児約40%→幼児約20〜25%→成人約20%と覚えると整理しやすいです。新生児の多相性睡眠は授乳間隔とリンクしており、生後3〜4か月で夜間睡眠が長くなっていきます。臨床では乳幼児突然死症候群(SIDS)予防として仰臥位睡眠と添い寝環境の整備も併せて指導します。
小児の睡眠の発達的特徴、特にレム睡眠比率の年齢推移と睡眠相型を問う問題です。
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