1歳4か月にあう遊具選び
看護師国家試験 第113回 午後 第54問 / 小児看護学 / 子どもの成長・発達
国試問題にチャレンジ
遊具を図に示す。 標準的な成長発達をしている1歳4か月の子どもの発達段階に適した遊具はどれか。
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1.
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2.
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3.
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4.
対話形式の解説
博士
今日は子どもの発達に合った遊具の話じゃ。
アユム
1歳4か月はどんな時期でしょうか。
博士
独歩が確立して行動範囲が広がる頃じゃな。
アユム
歩行の練習になる遊具が良さそうです。
博士
うむ、手押し車が代表的じゃ。
アユム
三輪車はどうですか。
博士
ペダルを踏む筋力や舵取りが必要だから、2〜3歳以降に適するぞ。
アユム
ガラガラは赤ちゃんのイメージですね。
博士
そうじゃ。3〜4か月頃の乳児に向いておる。
アユム
オルゴールメリーも同じくらいの時期ですか。
博士
うむ、視覚と聴覚を刺激する乳児前半向けじゃ。
アユム
1歳4か月には刺激が物足りないのですね。
博士
その通り。押し歩きでバランスを鍛える遊具が最適じゃ。
アユム
積木やクレヨンも発達に合いますか。
博士
手指機能や言語にも配慮して多彩な遊びを組み合わせるのがよいぞ。
アユム
粗大運動と微細運動の両面を意識します。
POINT
1歳4か月は独歩が安定し行動範囲が広がる時期で、手押し車のような押し歩きができる遊具が歩行とバランス発達を促します。三輪車は運動機能的に早く、ガラガラやオルゴールメリーは乳児期前半向けで物足りません。粗大運動・微細運動・言語など多面的発達を意識し、発達段階に合う遊具を選びましょう。
解答・解説
正解は 4 です
問題文:遊具を図に示す。 標準的な成長発達をしている1歳4か月の子どもの発達段階に適した遊具はどれか。
解説:正解は4の手押し車です。1歳4か月は独歩がほぼ確立し、歩行のバランスを高めつつ探索活動が広がる時期です。手押し車は子ども自身のペースで押し歩きができ、重心移動や両手での支持を促すため、歩行練習と体幹バランスの発達を支援する遊具として適しています。
選択肢考察
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× 1.
選択肢1の三輪車はペダルを踏み込む脚力や両手での舵取りが必要であり、おおむね2〜3歳以降の遊具です。1歳4か月では運動機能的に早すぎます。
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× 2.
選択肢2のガラガラは生後3〜4か月頃の乳児が、音と手の動きの関係を学ぶ遊具です。1歳4か月の発達段階には幼すぎて興味や刺激が不足します。
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× 3.
選択肢3のオルゴールメリーはベッド上で視覚・聴覚を刺激する乳児期前半向けの遊具です。歩行期の子どもの運動発達を支える要素がありません。
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○ 4.
選択肢4の手押し車は歩行が安定し始めた1歳前後〜1歳半頃に適した遊具で、押し歩きを通じて歩行練習とバランス能力の向上を促します。
1歳4か月は積木を2〜3個積める、意味のある単語を数語話せる、なぐり書きをするなど多面的な発達を遂げる時期です。遊具選びでは粗大運動だけでなく、手指機能や言語・社会性にも配慮した多様な遊びを組み合わせることが望ましいです。
乳幼児の運動発達段階に応じた遊具選択ができるかを問う問題で、1歳4か月の歩行の特徴を押さえることが鍵です。
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