幼児の生活習慣獲得時期を月齢ごとに整理するのじゃ
看護師国家試験 第104回 午前 第80問 / 小児看護学 / 子どもの成長・発達
国試問題にチャレンジ
健常な幼児の基本的生活習慣の獲得で正しいのはどれか。
- 1.1歳6か月でうがいができるようになる。
- 2.2歳6か月で靴を履けるようになる。
- 3.3歳でコップを使って飲めるようになる。
- 4.4歳で手を洗って拭くようになる。
- 5.5歳で昼寝は1日1回になる。
対話形式の解説
博士
幼児の発達は驚くほど速い。何歳で何ができるか順に確認しよう。
アユム
はい、月齢ごとの目安を覚えるのが苦手なのです。
博士
では選択肢を一つずつ見ていこう。まず選択肢1のうがいじゃ。
アユム
1歳6か月でうがいは難しいですよね。
博士
ぶくぶくうがいは2歳6か月、ガラガラうがいは4歳頃が目安じゃ。
アユム
選択肢2の2歳6か月で靴を履くは?
博士
これが正解じゃ。自分で靴を履き、こぼさず食べる時期と重なる。
アユム
選択肢3の3歳でコップ飲みは?
博士
遅すぎるな。コップは1歳前後で使えるようになるぞ。
アユム
選択肢4の4歳で手を洗って拭くは?
博士
これも遅い。2歳半頃には洗って拭けるようになる。
アユム
選択肢5の5歳で昼寝が1日1回は?
博士
昼寝が1日1回になるのは1歳半から2歳頃じゃ。5歳ではしない子も多い。
アユム
年齢と動作を結びつけて覚えるコツはありますか?
博士
食事、排泄、着脱、清潔の4領域に分けて段階表にすると整理しやすいぞ。
アユム
個人差もありますよね。
博士
もちろんじゃ。幅をもって発達を捉えるのが看護の基本じゃな。
POINT
幼児の基本的生活習慣の獲得時期は、コップ飲み1歳前後、昼寝1回化2歳、靴を履く・手洗い2歳6か月、ガラガラうがい4歳と段階的に進みます。問題では2歳6か月で靴を履けるが正解で、ほかは時期が前後しています。各領域の発達目安を覚え、個人差を踏まえて評価する姿勢が小児看護の基本となります。
解答・解説
正解は 2 です
問題文:健常な幼児の基本的生活習慣の獲得で正しいのはどれか。
解説:正解は2です。靴を一人で履けるようになるのは2歳6か月頃で、こぼさず食べる、簡単な手伝いができる時期と重なります。
選択肢考察
-
× 1. 1歳6か月でうがいができるようになる。
ぶくぶくうがいは2歳6か月頃、上を向いてのガラガラうがいは4歳前後で可能となります。1歳6か月ではまだ難しい動作です。
-
○ 2. 2歳6か月で靴を履けるようになる。
2歳6か月頃には自分で靴を履く、こぼさず食べる、ボタンに挑戦するなど自立性が高まる時期です。
-
× 3. 3歳でコップを使って飲めるようになる。
コップで自分から飲めるのはおよそ1歳〜1歳3か月頃で、3歳では遅すぎます。
-
× 4. 4歳で手を洗って拭くようになる。
手を洗って拭く動作は2歳〜2歳6か月頃に獲得されるため、4歳では遅い記述となります。
-
× 5. 5歳で昼寝は1日1回になる。
昼寝が1日1回に整うのは1歳半〜2歳頃で、5歳児では昼寝をしない子も多くなる時期です。
幼児の基本的生活習慣の獲得目安は、コップ飲み1歳前後、スプーン使用1歳半、自分で衣服の着脱2歳半、排泄自立3歳前後、ガラガラうがい4歳、箸の使用4〜5歳と整理できます。発達には個人差があるので幅をもって理解しましょう。
幼児期の基本的生活習慣の獲得時期を、各動作ごとに正確に把握しているかが問われています。
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