閉経前後のホルモン変動を整理しよう
看護師国家試験 第103回 午前 第7問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
閉経前と比べ閉経後に低下するホルモンはどれか。
- 1.卵胞ホルモン
- 2.黄体形成ホルモン〈LH〉
- 3.卵胞刺激ホルモン〈FSH〉
- 4.副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
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サクラ
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サクラ
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サクラ
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サクラPOINT
閉経後はエストロゲン(卵胞ホルモン)が低下し、ネガティブフィードバックの解除でLH・FSHは増加する。
解答・解説
正解は1です
問題文:閉経前と比べ閉経後に低下するホルモンはどれか。
解説:正解は 1 です。閉経とは、卵巣機能の低下に伴って月経が永久に停止する現象で、日本人女性では平均約50歳前後に起こります。卵巣からはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類の性ステロイドホルモンが分泌されますが、閉経により卵胞が枯渇すると、これらのホルモン分泌は急激に減少します。これに対し、視床下部・下垂体から分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)と性腺刺激ホルモン(黄体形成ホルモン LH、卵胞刺激ホルモン FSH)は、ネガティブフィードバック機構の解除によりむしろ大きく増加します。すなわち、閉経後は「卵巣由来ホルモンは低下、下垂体由来ホルモンは増加」となるのが特徴で、血中FSHが40 mIU/mL以上で持続するなどが閉経の指標として用いられます。副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は副腎皮質を刺激してコルチゾールの分泌を促す下垂体前葉ホルモンで、女性の月経や閉経とは直接関係なく、閉経前後で大きな変化はありません。したがって、閉経後に低下するのは卵胞ホルモン(エストロゲン)であり、正解は1となります。エストロゲン低下は、ホットフラッシュ・発汗・不眠などの更年期症状、骨粗鬆症、脂質異常症(LDLコレステロール上昇)、動脈硬化リスクの増加などをもたらします。
選択肢考察
- ○1. 卵胞ホルモン
正しい選択肢です。卵胞ホルモン(エストロゲン)は卵巣の卵胞から分泌されるホルモンで、閉経により卵胞が枯渇すると分泌が急激に低下します。これがほてり・発汗などの更年期症状や骨粗鬆症、脂質異常症のリスクを高める原因となります。
- ×2. 黄体形成ホルモン〈LH〉
誤りです。LHは下垂体前葉から分泌される性腺刺激ホルモンです。閉経後はエストロゲンによるネガティブフィードバックがなくなるため、むしろ増加します。
- ×3. 卵胞刺激ホルモン〈FSH〉
誤りです。FSHもLHと同じく下垂体前葉から分泌される性腺刺激ホルモンで、閉経後にはエストロゲンの抑制が外れ、血中FSH 40 mIU/mL以上が持続するなど大きく増加します。閉経の診断指標としても用いられます。
- ×4. 副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉
誤りです。ACTHは副腎皮質を刺激してコルチゾールの分泌を促す下垂体前葉ホルモンで、女性の月経・閉経とは直接関係なく、閉経前後で大きな変化はありません。
更年期は閉経をはさんだ前後約10年間(45〜55歳頃)を指し、エストロゲン低下に伴う多彩な症状が現れます。代表的な症状は血管運動神経症状(ホットフラッシュ、発汗)、精神症状(イライラ、抑うつ、不眠)、身体症状(肩こり、腰痛、関節痛、性交痛)などです。長期的な影響としては、骨粗鬆症(エストロゲンの骨吸収抑制作用が消失)、脂質異常症(LDL上昇、HDL低下)、動脈硬化、認知機能低下リスクの増加などが挙げられます。治療法としてホルモン補充療法(HRT)、漢方療法、SSRI/SNRIなどの薬物療法、生活習慣改善が行われます。看護師は更年期女性のQOL向上を支援する重要な役割を担います。
閉経後はエストロゲン(卵胞ホルモン)が低下し、ネガティブフィードバックの解除でLH・FSHは増加する。
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