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腎臓の解剖

看護師国家試験 第105午後29

国試問題にチャレンジ

105午後29

腎臓について正しいのはどれか。

  1. 1.腹腔内にある。
  2. 2.左右の腎臓は同じ高さにある。
  3. 3.腎静脈は下大静脈に合流する。
  4. 4.腎動脈は腹腔動脈から分かれる。

対話形式の解説

博士博士
今回は腎臓の解剖学を確認するぞ。
サクラサクラ
腎臓は後腹膜にある臓器ですよね。
博士博士
その通り。腹腔ではなく後腹膜腔に位置する。他に膵臓、十二指腸の一部、副腎、尿管なども後腹膜臓器じゃ。
サクラサクラ
左右の高さは違うんですか?
博士博士
右腎は肝臓の下にあるため、左腎より1〜2cm低い位置じゃ。左腎は第11胸椎〜第2腰椎、右腎は第12胸椎〜第3腰椎あたりが目安じゃ。
サクラサクラ
血管の走行はどうですか?
博士博士
腎動脈は腹大動脈から直接分岐し、腎静脈は下大静脈へ合流する。だから正解は3じゃ。
サクラサクラ
1の腹腔内と2の同じ高さと4の腹腔動脈から分岐はすべて誤りですね。
博士博士
その通り。腹腔動脈は肝臓、胃、脾臓に分布する別の動脈で、腎動脈とは関係がない。
サクラサクラ
左右の腎静脈で違いはありますか?
博士博士
左腎静脈は長く、腹大動脈と上腸間膜動脈の間を走行する。ここが圧迫されるとナットクラッカー症候群という血尿や側腹部痛を起こす病態がある。
サクラサクラ
腎臓の機能を教えてください。
博士博士
まず糸球体で血液を濾過して尿を生成する。正常のGFRは約100mL/分。さらに体液量、電解質、酸塩基平衡を調節する。
サクラサクラ
内分泌機能もありますよね。
博士博士
3つある。レニンで血圧調節、エリスロポエチンで赤血球産生、活性型ビタミンDでカルシウム代謝を担う。
サクラサクラ
腎不全になるとどうなりますか?
博士博士
クレアチニンやBUNが上昇し、エリスロポエチン低下で腎性貧血、活性型ビタミンD低下で骨異栄養症、レニン上昇で高血圧、水分貯留で浮腫や心不全が起こる。
サクラサクラ
ネフロンって何ですか?
博士博士
腎臓の機能単位で、糸球体と尿細管からなる。片側約100万個あり、糸球体で濾過、尿細管で再吸収と分泌が行われる。

POINT

腎臓の位置(後腹膜、左右非対称)と血管走行(腎動脈は腹大動脈から、腎静脈は下大静脈へ)の解剖を問う基本問題です。

解答・解説

正解は3です

問題文:腎臓について正しいのはどれか。

解説:正解は 3 です。腎臓は後腹膜腔にある左右1対の臓器で、肝臓があるため右腎は左腎より1〜2cm低い位置にあります(右はTh12〜L3、左はTh11〜L2あたり)。腎動脈は腹大動脈から直接分岐し、腎静脈は下大静脈へ合流します。腎臓は糸球体で血液を濾過して尿を生成し、体液量・電解質・酸塩基平衡の調節、レニン・エリスロポエチン・活性型ビタミンDの産生を担います。

選択肢考察

  1. ×1.  腹腔内にある。

    腎臓は後腹膜腔に位置する後腹膜臓器です。他に膵臓、十二指腸の一部、副腎、尿管なども後腹膜臓器です。

  2. ×2.  左右の腎臓は同じ高さにある。

    肝臓があるため右腎は左腎より1〜2cm低い位置にあります。

  3. 3.  腎静脈は下大静脈に合流する。

    左右の腎静脈はそれぞれ下大静脈に合流します。左腎静脈の方が長く、腹大動脈と上腸間膜動脈の間を走行します。

  4. ×4.  腎動脈は腹腔動脈から分かれる。

    腎動脈は腹大動脈から直接分岐します。腹腔動脈は肝臓・胃・脾臓などに分布する別の動脈です。

腎臓の基本単位はネフロン(糸球体+尿細管)で、片側約100万個あります。GFR(糸球体濾過量)は正常で約100mL/分。腎機能低下でクレアチニン・BUN上昇、エリスロポエチン低下による腎性貧血、活性型ビタミンD低下による骨障害、レニン上昇による高血圧が起こります。腎臓は第11〜12胸椎から第2〜3腰椎の高さに位置します。

腎臓の位置(後腹膜、左右非対称)と血管走行(腎動脈は腹大動脈から、腎静脈は下大静脈へ)の解剖を問う基本問題です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。