老年期うつ病の顔〜身体の訴えと心気症状に注目
看護師国家試験 第106回 午後 第47問
国試問題にチャレンジ
老年期のうつ病( depression )に特徴的な症状はどれか。
- 1.幻覚
- 2.感情鈍麻
- 3.心気症状
- 4.着衣失行
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
老年期うつ病に特徴的な心気症状を識別する問題。統合失調症や認知症の症状との鑑別が重要。
解答・解説
正解は3です
問題文:老年期のうつ病( depression )に特徴的な症状はどれか。
解説:正解は 3 です。老年期うつ病(65歳以降に発症するうつ病)には若年発症のうつ病とは異なる特徴がある。特に身体症状の訴えが前景に立ち、頭痛、めまい、肩こり、食欲不振、胃腸症状、全身倦怠感などの不定愁訴や、「がんではないか」「治らない病気なのでは」などと過度に心配する「心気症状」「心気妄想」が目立つ。また、微小妄想(貧困妄想、罪業妄想、心気妄想)、不安・焦燥感、仮性認知症(集中力低下による認知機能低下様の症状)も特徴的で、認知症と鑑別を要する。
選択肢考察
- ×1. 幻覚
幻覚は統合失調症の陽性症状の代表。特に幻聴が多い。老年期うつ病でも重症例で幻覚を伴うことはあるが「特徴的」症状とはいえない。
- ×2. 感情鈍麻
感情鈍麻(感情の平板化)は統合失調症の陰性症状の代表。喜怒哀楽の表出が乏しくなる。うつ病では抑うつ気分や悲哀感が前面に出る点が異なる。
- ○3. 心気症状
老年期うつ病では身体症状の訴えと、「重い病気ではないか」と過度に心配する心気症状・心気妄想が特徴的。抑うつ気分より身体的訴えが前面に出ることが多い。
- ×4. 着衣失行
着衣失行は高次脳機能障害の一つで、アルツハイマー型認知症の頭頂葉症状などで見られる。うつ病の症状ではない。
老年期うつ病の三大微小妄想は、貧困妄想(お金がなく飢え死にする)、罪業妄想(自分は罪深く迷惑をかけている)、心気妄想(重い病気に違いない)。仮性認知症(pseudo-dementia)は、うつによる集中力低下・意欲低下が認知機能低下のように見える状態で、本物の認知症との鑑別が重要(うつ治療で改善する)。自殺リスクも高齢者で高く、希死念慮の確認と早期介入が看護のポイント。抗うつ薬は効果発現まで2〜4週かかり、服薬継続支援が重要。
老年期うつ病に特徴的な心気症状を識別する問題。統合失調症や認知症の症状との鑑別が重要。
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