受精は卵管のどこで起こる?排卵から着床までのタイムラインを完全整理
看護師国家試験 第106回 午後 第51問
国試問題にチャレンジ
受胎のメカニズムで正しいのはどれか。
- 1.排卵は黄体形成ホルモン〈LH〉の分泌が減少して起こる。
- 2.卵子の受精能力は排卵後72時間持続する。
- 3.受精は卵管膨大部で起こることが多い。
- 4.受精後2日で受精卵は着床を完了する。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
排卵から受精、着床までの時間経過と解剖学的場所を問う基礎問題。LHサージ、卵子と精子の生存期間、卵管膨大部、着床までの6〜12日という数字を押さえる。
解答・解説
正解は3です
問題文:受胎のメカニズムで正しいのはどれか。
解説:正解は 3 です。受精は卵管膨大部(卵管の子宮から最も遠位にある、ラッパ状に広がった部分)で起こることが最も多いとされています。排卵された卵子は卵管采に取り込まれて卵管膨大部へ運ばれ、そこで精子と出会って受精します。受精卵は卵割を繰り返しながら約3〜4日かけて子宮腔へ移動し、桑実胚・胚盤胞となった後、受精後6〜7日頃から着床が始まり、12日頃までに着床を完了します。
選択肢考察
- ×1. 排卵は黄体形成ホルモン〈LH〉の分泌が減少して起こる。
排卵は、成熟した卵胞から分泌されるエストロゲンが視床下部・下垂体へ正のフィードバックとして作用し、下垂体前葉からのLH分泌が急激に上昇する「LHサージ」によって誘発される。減少ではなく急上昇がトリガーとなる。
- ×2. 卵子の受精能力は排卵後72時間持続する。
排卵後の卵子の受精能力は約24時間とされる。一方、精子は女性生殖器内で約48〜72時間ほど受精能力を保持できるため、混同しないよう注意する。
- ○3. 受精は卵管膨大部で起こることが多い。
卵管膨大部は卵管で最も太く広い部分で、卵子と精子が出会って受精が成立する代表的な場所。受精卵は卵管内を分裂しながら子宮へ向かう。
- ×4. 受精後2日で受精卵は着床を完了する。
受精から着床完了までには10〜12日程度かかる。受精後約4日で桑実胚〜胚盤胞となって子宮腔に到達し、6〜7日頃に子宮内膜への接着(着床開始)、12日頃までに着床完了となる。
女性の月経周期はホルモンによって精密に制御されており、卵胞期にはFSHで卵胞が成熟、エストロゲンが上昇してLHサージが起こり排卵、排卵後は黄体からプロゲステロンが分泌されて子宮内膜を着床しやすい分泌期へ変化させる。受精が起こらなければ黄体は退縮し、月経が到来する。妊娠成立の判定は着床後に合成されるhCG(絨毛性ゴナドトロピン)の検出で行われる。
排卵から受精、着床までの時間経過と解剖学的場所を問う基礎問題。LHサージ、卵子と精子の生存期間、卵管膨大部、着床までの6〜12日という数字を押さえる。
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