放射線防護の3原則 線量計・ゴーグル・鉛エプロン
看護師国家試験 第106回 午後 第70問
国試問題にチャレンジ
放射線療法に関わる看護師の健康管理に必要なのはどれか。
- 1.線量計を装着する。
- 2.ヨウ素剤を服用する。
- 3.ゴーグルを着用する。
- 4.N95マスクを着用する。
- 5.鉛を含んだエプロンを着用する。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
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博士
サクラ
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サクラ
博士POINT
放射線業務従事者の防護策を問う複数選択問題。『時間・距離・遮蔽』の3原則と線量計装着義務が解答のキーワード。
解答・解説
正解は1です
問題文:放射線療法に関わる看護師の健康管理に必要なのはどれか。
解説:正解は 1、3、5 です。放射線業務従事者の被ばく防護3原則は『時間(短く)』『距離(離れる)』『遮蔽(遮る)』である。(1)線量計の装着:医療法施行規則により放射線業務従事者は個人被ばく線量を常時測定・記録することが義務付けられており、通常プロテクター内側(胸部など)に装着する。(3)ゴーグル着用:眼球(特に水晶体)は放射線感受性が高く白内障のリスクがあるため、鉛含有ゴーグルで遮蔽する。(5)鉛エプロン着用:散乱線による体幹部被ばくを防ぐため、鉛または鉛当量の防護エプロンを着用する。これらはすべて『遮蔽』と『被ばく量の把握』のために必要な対策である。
選択肢考察
- ○1. 線量計を装着する。
正しい。医療法施行規則により放射線業務従事者には個人被ばく線量のモニタリングが義務付けられている。フィルムバッジやガラスバッジを胸部(プロテクター内側)に装着し、定期的に記録・管理する。
- ×2. ヨウ素剤を服用する。
安定ヨウ素剤は原子力災害などで放射性ヨウ素が大量放出された際、被ばく直前24時間以内または直後の服用で甲状腺被ばくを低減する目的で使用する。通常の放射線業務での健康管理には用いない。
- ○3. ゴーグルを着用する。
正しい。水晶体は放射線感受性が高く、慢性被ばくで白内障を起こしうる。近年、眼の等価線量限度が従来の150mSv/年から20mSv/年(5年平均、単年度50mSv以下)へ引き下げられたこともあり、鉛含有ゴーグルによる遮蔽は重要。
- ×4. N95マスクを着用する。
N95マスクは結核や麻疹などの空気感染予防に用いる呼吸器防護具で、放射線を遮蔽する機能はない。放射線防護とは無関係。
- ○5. 鉛を含んだエプロンを着用する。
正しい。鉛は放射線(γ線・X線)を吸収するため、鉛エプロンで体幹部を遮蔽し散乱線被ばくを減らす。甲状腺防護カラー、鉛含有手袋と組み合わせて用いる。
放射線被ばく防護の3原則は『時間・距離・遮蔽』。線量限度は実効線量で職業被ばく100mSv/5年かつ50mSv/年、水晶体等価線量20mSv/年(5年平均)、皮膚等価線量500mSv/年、妊娠中の腹部等価線量2mSv(妊娠申告から出産まで)。密封小線源治療(ブラキセラピー)や核医学検査(RI)では患者自身が放射線源となるため、接触時間の短縮・距離確保・遮蔽のバランスが重要。トイレ使用後の尿・便の取り扱いにも注意が必要な場合がある。
放射線業務従事者の防護策を問う複数選択問題。『時間・距離・遮蔽』の3原則と線量計装着義務が解答のキーワード。
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