ホルモンの「どこから出る?」を一気に整理
看護師国家試験 第106回 午前 第30問
国試問題にチャレンジ
ホルモンと分泌部位の組合せで正しいのはどれか。
- 1.サイロキシン -------- 副甲状腺
- 2.テストステロン ------ 前立腺
- 3.バソプレシン -------- 副腎皮質
- 4.プロラクチン -------- 下垂体前葉
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
ホルモンと分泌部位の組合せを問う頻出問題。下垂体前葉・後葉の区別と、甲状腺/副甲状腺、精巣/前立腺の混同を避けることがポイント。
解答・解説
正解は4です
問題文:ホルモンと分泌部位の組合せで正しいのはどれか。
解説:正解は 4 の「プロラクチン ─ 下垂体前葉」です。プロラクチン(PRL)は下垂体前葉から分泌されるホルモンで、乳腺の発達と乳汁産生を促進します。妊娠中から分泌が高まり、分娩後の授乳刺激によってさらに増加します。他の選択肢はいずれも分泌部位が誤っており、サイロキシンは甲状腺(副甲状腺ではない)、テストステロンは精巣(前立腺ではない)、バソプレシンは下垂体後葉(副腎皮質ではない)から分泌されます。
選択肢考察
- ×1. サイロキシン -------- 副甲状腺
サイロキシン(T4)は甲状腺から分泌される甲状腺ホルモン。基礎代謝を亢進させる。副甲状腺から分泌されるのはパラソルモン(PTH)で、血中カルシウム濃度を上昇させる役割を持つ。
- ×2. テストステロン ------ 前立腺
テストステロンは男性ホルモン(アンドロゲン)で、主に精巣のライディッヒ細胞から分泌される(一部は副腎皮質網状層から)。前立腺はホルモンの分泌器官ではなく、精液の一部を産生する生殖腺である。
- ×3. バソプレシン -------- 副腎皮質
バソプレシン(抗利尿ホルモン、ADH)は視床下部で合成され、下垂体後葉から分泌される。腎集合管での水再吸収を促進する。副腎皮質から分泌されるのはアルドステロン・コルチゾール・副腎アンドロゲンである。
- ○4. プロラクチン -------- 下垂体前葉
プロラクチンは下垂体前葉から分泌され、乳腺の発達と乳汁産生を促す。妊娠・授乳で分泌が亢進し、ドパミンによって分泌が抑制される珍しい調節機構を持つ。
主要な内分泌腺とホルモンの対応を整理:①下垂体前葉=成長ホルモン(GH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、プロラクチン(PRL)。②下垂体後葉=バソプレシン(ADH)、オキシトシン。③甲状腺=サイロキシン(T4)、トリヨードサイロニン(T3)、カルシトニン。④副甲状腺=パラソルモン(PTH)。⑤副腎皮質=アルドステロン、コルチゾール、副腎アンドロゲン。⑥副腎髄質=アドレナリン、ノルアドレナリン。⑦膵ランゲルハンス島=インスリン(β)、グルカゴン(α)、ソマトスタチン(δ)。⑧精巣=テストステロン。⑨卵巣=エストロゲン、プロゲステロン。授乳中にプロラクチン分泌が持続することで、排卵が抑制され避妊的に働く(授乳性無月経)ことも臨床的に重要。
ホルモンと分泌部位の組合せを問う頻出問題。下垂体前葉・後葉の区別と、甲状腺/副甲状腺、精巣/前立腺の混同を避けることがポイント。
「消化器・代謝・内分泌」の関連問題
エストロゲンが身長を止める?性ホルモンと骨端線の意外な関係
代表的な性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン・テストステロン)と下垂体ホルモン(成長ホルモン・LH)の作用を正しく結びつけられるかを問う問題。特に「エストロゲン=骨端線閉鎖・子宮内膜増殖・乳房発育」「排卵=LHサージ」「プロゲステロン=黄体期・妊娠維持」という整理がポイント。
115回
ステロイドホルモンと細胞内受容体の関係を整理しよう
ホルモンの化学的性質(脂溶性か水溶性か)と受容体の局在の対応関係を問う基本問題です。ステロイドホルモンは細胞内受容体、ペプチド・カテコールアミンは細胞膜受容体という原則を理解できているかが問われています。
115回
代謝の基本『同化』と『異化』を見抜く!第115回看護師国家試験 午前83
代謝の二本柱『同化(合成)』と『異化(分解)』を正しく選び分ける問題で、角化・石灰化・瘢痕化のような『〜化』というダミー選択肢に惑わされないことがポイントです。
115回
朝、身体を起こすホルモン—コルチゾールの概日リズム
ホルモンの概日リズムを問う問題。起床時最高=コルチゾールという基本パターンを押さえる。
114回
ごっくんの瞬間に起きる4つの動き—嚥下反射の精密な仕組み
嚥下反射に伴う身体の動きを問う問題。喉頭挙上に伴う甲状腺の動きを押さえる。
114回
