WHOが定義する「健康」とは
看護師国家試験 第107回 午後 第1問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
世界保健機関< WHO >が定義する健康について正しいのはどれか。
- 1.単に病気や虚弱のない状態である。
- 2.国家に頼らず個人の努力で獲得するものである。
- 3.肉体的、精神的及び社会的に満たされた状態である。
- 4.経済的もしくは社会的な条件で差別が生じるものである。
対話形式の解説
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博士POINT
WHOによる健康の定義の正確な理解を問う必修問題です。身体・精神・社会の3側面を押さえることが重要です。
解答・解説
正解は3です
問題文:世界保健機関< WHO >が定義する健康について正しいのはどれか。
解説:正解は3です。1948年に発効したWHO憲章前文では「健康とは、完全な肉体的、精神的、及び社会的well-beingの状態であり、単に疾病または病弱が存在しないということではない」と定義されています。つまり健康は身体面だけでなく、精神的・社会的側面を含む包括的概念として捉えられます。「肉体的、精神的及び社会的に満たされた状態である」という選択肢がこの定義に合致します。
選択肢考察
- ×1. 単に病気や虚弱のない状態である。
WHO憲章はまさにこの考え方を否定して健康を定義しています。病気でないことは健康の十分条件ではありません。
- ×2. 国家に頼らず個人の努力で獲得するものである。
WHO憲章は「各国政府は自国民の健康に対して責任を負う」と明記しており、公的責任を重視しています。個人努力のみに帰する考え方は誤りです。
- ○3. 肉体的、精神的及び社会的に満たされた状態である。
WHO憲章の定義そのものに該当する記述です。身体・精神・社会の3側面が満たされた状態を健康と位置づけています。
- ×4. 経済的もしくは社会的な条件で差別が生じるものである。
WHO憲章は「人種、宗教、政治的信条、経済的・社会的条件による差別なく、最高水準の健康を享受することは基本的人権」と宣言しており、差別を否定しています。
WHO憲章の健康の定義は看護の基本概念であり、プライマリ・ヘルス・ケア(アルマ・アタ宣言1978)、ヘルスプロモーション(オタワ憲章1986)、健康の社会的決定要因(SDH)といった国際的な健康概念の基礎となっています。近年はスピリチュアルな側面やダイナミック(動的)な健康観への言及もみられます。
WHOによる健康の定義の正確な理解を問う必修問題です。身体・精神・社会の3側面を押さえることが重要です。
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