良性と悪性はここが違う!腫瘍の5つの見分け方
看護師国家試験 第107回 午前 第14問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
良性腫瘍と比較して悪性腫瘍でみられる特徴はどれか。
- 1.被膜がある。
- 2.遠隔転移する。
- 3.周囲組織に浸潤しない。
- 4.増殖速度が緩やかである。
対話形式の解説
博士
サクラ
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博士
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博士POINT
良性腫瘍と悪性腫瘍の違いを5つのポイントで整理できているかを問う基本問題。
解答・解説
正解は2です
問題文:良性腫瘍と比較して悪性腫瘍でみられる特徴はどれか。
解説:正解は 2 です。悪性腫瘍(いわゆる「がん」「肉腫」)の本質的特徴は、周囲組織への浸潤と、遠隔臓器への転移である。転移は血行性(肺・肝・骨・脳など)、リンパ行性(所属リンパ節)、播種性(胸腔・腹腔内)という3ルートで起こる。これに加えて、増殖速度が速い、細胞の異型性が強い、被膜を形成しない、再発しやすい、悪液質を引き起こすといった特徴を持つ。一方、良性腫瘍は被膜に包まれ、膨張性発育で周囲組織を押しのけるだけで浸潤せず、遠隔転移もしないのが原則である。
選択肢考察
- ×1. 被膜がある。
被膜を持つのは良性腫瘍の特徴。被膜があると周囲組織との境界が明瞭で、手術で摘出しやすい。悪性腫瘍は被膜を作らず浸潤するため、境界が不明瞭となる。
- ○2. 遠隔転移する。
正解。血行性・リンパ行性・播種性転移により、原発巣から離れた臓器に新たな病変を作るのは悪性腫瘍の本質的な特徴。良性腫瘍は転移しない。
- ×3. 周囲組織に浸潤しない。
浸潤しないのは良性腫瘍の特徴。悪性腫瘍はがん細胞が周囲の正常組織に入り込む浸潤性発育をとるため、手術では安全縁を含めた広範囲切除が必要となる。
- ×4. 増殖速度が緩やかである。
緩徐な増殖は良性腫瘍の特徴。悪性腫瘍は分裂能が高く、急速に増大することが多い。ただし、前立腺癌など一部の悪性腫瘍は進行が緩やかなものもある。
良性・悪性の鑑別5つのポイント:①発育様式(膨張性 vs 浸潤性)②被膜(あり vs なし)③増殖速度(遅い vs 速い)④細胞異型度(軽度 vs 高度)⑤転移・再発(なし vs あり)。これに加え悪性腫瘍は悪液質(食欲不振・体重減少・筋肉萎縮)を起こす。TNM分類は原発巣の大きさ(T)、リンパ節転移(N)、遠隔転移(M)で進行度を示す国際標準。
良性腫瘍と悪性腫瘍の違いを5つのポイントで整理できているかを問う基本問題。
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