院内感染で要注意の多剤耐性菌
看護師国家試験 第107回 午後 第71問
国試問題にチャレンジ
院内感染の観点から、多剤耐性に注意すべきなのはどれか。
- 1.ジフテリア菌
- 2.破傷風菌
- 3.百日咳菌
- 4.コレラ菌
- 5.緑膿菌
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
院内感染で注意すべき多剤耐性菌の代表は緑膿菌・黄色ブドウ球菌・腸球菌・アシネトバクターです。
解答・解説
正解は5です
問題文:院内感染の観点から、多剤耐性に注意すべきなのはどれか。
解説:正解は5です。緑膿菌は環境中に広く存在する弱毒菌ですが、複数の抗菌薬への自然耐性を持ち、さらに治療過程で耐性を獲得しやすい性質があります。多剤耐性緑膿菌(MDRP)は免疫低下患者で院内感染を起こし、治療が極めて困難になるため、接触予防策を中心とした厳重な感染対策が必要です。
選択肢考察
- ×1. ジフテリア菌
ジフテリアは飛沫感染する疾患ですが、ワクチンで予防可能で国内では極めて稀です。多剤耐性による院内感染菌として問題視されません。
- ×2. 破傷風菌
破傷風菌は土壌中の芽胞から創傷感染する嫌気性菌で、人から人には感染しません。院内感染の多剤耐性菌には該当しません。
- ×3. 百日咳菌
百日咳は飛沫感染する呼吸器感染症で、マクロライド系で治療可能です。多剤耐性による院内感染問題の代表ではありません。
- ×4. コレラ菌
コレラは汚染された水や食物による経口感染症で、輸入感染症が中心です。多剤耐性院内感染の対象ではありません。
- ○5. 緑膿菌
緑膿菌は環境常在菌で、カルバペネム・アミノグリコシド・フルオロキノロンの3系統に耐性を示すと多剤耐性緑膿菌(MDRP)となり、院内感染対策で最も注意すべき耐性菌の一つです。
院内感染で注意すべき多剤耐性菌には、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、多剤耐性緑膿菌(MDRP)、多剤耐性アシネトバクター(MDRA)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、基質特異性拡張型βラクタマーゼ産生菌(ESBL)、カルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)などがあります。対策は手指衛生、接触予防策、適正抗菌薬使用、環境清掃が基本です。
院内感染で注意すべき多剤耐性菌の代表は緑膿菌・黄色ブドウ球菌・腸球菌・アシネトバクターです。
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