生活習慣病と肺気腫(COPD)
看護師国家試験 第107回 午前 第42問
国試問題にチャレンジ
生活習慣が発症に関連している疾患はどれか。
- 1.肺気腫( pulmonary emphysema )
- 2.1型糖尿病( type 1 diabetes mellitus )
- 3.肥大型心筋症( hypertrophic cardiomyopathy )
- 4.重症筋無力症( myasthenia gravis )
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
代表的な生活習慣病を識別できるかが問われており、肺気腫(COPD)と喫煙の関係を押さえることが鍵です。
解答・解説
正解は1です
問題文:生活習慣が発症に関連している疾患はどれか。
解説:正解は1の肺気腫です。肺気腫は慢性気管支炎とあわせて慢性閉塞性肺疾患(COPD)の範疇に含まれる疾患で、長期にわたる喫煙が最大の危険因子です。喫煙によりプロテアーゼとアンチプロテアーゼのバランスが崩れ、肺胞壁が破壊されて不可逆的に拡張し、ガス交換面積が減少します。その結果、労作時呼吸困難、慢性的な咳嗽・喀痰、ビヤ樽状胸郭、口すぼめ呼吸といった特徴的な所見を呈します。COPDは「肺の生活習慣病」とも呼ばれ、厚生労働省の健康日本21においても重要な対策対象疾患に位置づけられています。
選択肢考察
- ○1. 肺気腫( pulmonary emphysema )
肺気腫の最大の危険因子は喫煙で、COPD全体の90%以上が喫煙に起因するとされます。生活習慣(喫煙習慣)と強く結びついた代表的な疾患です。
- ×2. 1型糖尿病( type 1 diabetes mellitus )
1型糖尿病は自己免疫機序により膵β細胞が破壊されインスリン分泌が絶対的に不足する疾患で、生活習慣とは無関係に発症します。生活習慣と関連するのは2型糖尿病です。
- ×3. 肥大型心筋症( hypertrophic cardiomyopathy )
肥大型心筋症はサルコメア構成蛋白をコードする遺伝子変異が原因の約半数を占める遺伝性疾患です。生活習慣ではなく遺伝的素因が主因となります。
- ×4. 重症筋無力症( myasthenia gravis )
重症筋無力症はアセチルコリン受容体に対する自己抗体が神経筋接合部を障害する自己免疫疾患です。胸腺腫や胸腺過形成を伴うことが多く、生活習慣とは無関係です。
生活習慣病の定義は「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣がその発症・進行に関与する疾患群」(厚生労働省)。代表例は2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満、動脈硬化性疾患、COPD、一部のがん(肺がん、大腸がんなど)。COPDは日本では約530万人が罹患していると推計され、禁煙が最大かつ唯一の確立した進行抑制策です。
代表的な生活習慣病を識別できるかが問われており、肺気腫(COPD)と喫煙の関係を押さえることが鍵です。
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