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緑内障に禁忌な薬はどれ?

看護師国家試験 第108午後16 / 必修問題

国試問題にチャレンジ

108午後16

緑内障患者への投与が禁忌なのはどれか。

  1. 1.コデイン
  2. 2.アスピリン
  3. 3.アトロピン
  4. 4.フェニトイン

対話形式の解説

博士博士
今日は薬剤禁忌の定番、緑内障に禁忌の薬を押さえるぞ。
サクラサクラ
選択肢はコデイン、アスピリン、アトロピン、フェニトインですね。
博士博士
正解は3のアトロピンじゃ。分かるかな、その理由を。
サクラサクラ
アトロピンは抗コリン薬ですよね。副交感神経を遮断する。
博士博士
その通り。瞳孔括約筋が副交感神経支配なので、遮断されると散瞳する。散瞳すると虹彩が隅角にせり出し房水の排出路を塞いでしまう。
サクラサクラ
結果として眼圧が急上昇して、閉塞隅角緑内障の発作を起こすわけですね。
博士博士
そうじゃ。急性緑内障発作は激痛と視力低下をきたし、放置すれば失明することもある。だから閉塞隅角緑内障では禁忌じゃ。
サクラサクラ
ほかに緑内障で禁忌になる薬はありますか?
博士博士
抗コリン作用を持つ薬は要注意じゃ。スコポラミン、三環系抗うつ薬、第一世代抗ヒスタミン薬、過活動膀胱治療薬など。前立腺肥大症にも禁忌が多いぞ。
サクラサクラ
尿閉を起こすからですね。覚えやすいです。
博士博士
選択肢の他を見ていこう。1のコデインはオピオイドで鎮咳や鎮痛に使う。禁忌は12歳未満や重篤な呼吸抑制じゃ。
サクラサクラ
緑内障とは関係ないですね。2のアスピリンはNSAIDsで、禁忌はアスピリン喘息や消化性潰瘍、出血傾向ですね。
博士博士
その通り。緑内障への直接的な禁忌はない。4のフェニトインは抗てんかん薬で、過量で眼振や運動失調が出るが、緑内障禁忌ではない。
サクラサクラ
ところで緑内障自体はどんな病気なのですか?
博士博士
眼圧上昇などにより視神経が障害され、視野が徐々に欠けていく疾患じゃ。日本での中途失明原因の1位じゃよ。
サクラサクラ
治療薬は何が使われますか?
博士博士
点眼で房水を減らすか出すかが基本。プロスタグランジン製剤のラタノプロスト、β遮断薬のチモロール、炭酸脱水酵素阻害薬などが代表じゃ。
サクラサクラ
抗コリン薬禁忌と緑内障治療薬、セットで覚えておきます。

POINT

抗コリン薬の代表アトロピンが緑内障で禁忌となる理由を問う必修問題です。

解答・解説

正解は3です

問題文:緑内障患者への投与が禁忌なのはどれか。

解説:正解は 3 です。アトロピンは副交感神経遮断薬(抗コリン薬)で、瞳孔括約筋を弛緩させて散瞳を起こします。散瞳すると隅角が狭くなり房水の流出が阻害されるため、特に閉塞隅角緑内障で急性緑内障発作を引き起こす危険があります。したがって閉塞隅角緑内障では投与禁忌とされ、緑内障一般でも慎重に扱われます。

選択肢考察

  1. ×1.  コデイン

    コデインはオピオイド系の鎮咳・鎮痛薬で、主な禁忌は12歳未満の小児や呼吸抑制のある患者です。緑内障は禁忌ではありません。

  2. ×2.  アスピリン

    アスピリンはNSAIDsで、アスピリン喘息や消化性潰瘍、出血傾向のある患者で禁忌ですが、緑内障への禁忌はありません。

  3. 3.  アトロピン

    抗コリン作用により散瞳と隅角閉塞を起こし眼圧を上昇させるため、閉塞隅角緑内障では禁忌となります。

  4. ×4.  フェニトイン

    フェニトインは抗てんかん薬で、過量投与で眼振や運動失調を生じますが、緑内障は禁忌ではありません。

抗コリン作用を持つ薬剤は閉塞隅角緑内障と前立腺肥大症で禁忌または慎重投与になります。代表例はアトロピン、スコポラミン、三環系抗うつ薬、第一世代抗ヒスタミン薬、過活動膀胱治療薬などです。開放隅角緑内障では禁忌にならない薬剤もあるため、添付文書の確認が重要です。また緑内障治療薬としてはプロスタグランジン関連薬(ラタノプロスト)、β遮断薬(チモロール)、炭酸脱水酵素阻害薬などが用いられ、房水産生抑制と流出促進で眼圧を下げます。

抗コリン薬の代表アトロピンが緑内障で禁忌となる理由を問う必修問題です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。