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胃底腺の主細胞はペプシノーゲンを出す

看護師国家試験 第108午後75

国試問題にチャレンジ

108午後75

胃底腺の主細胞の分泌物に由来するタンパク分解酵素はどれか。

  1. 1.アミラーゼ
  2. 2.キモトリプシン
  3. 3.トリプシン
  4. 4.ペプシン
  5. 5.リパーゼ

対話形式の解説

博士博士
今日は消化酵素の分泌部位じゃ。胃底腺の主細胞は何を出すか知っておるか?
サクラサクラ
ペプシノーゲンでしたっけ?
博士博士
その通り。主細胞から分泌された不活性前駆体のペプシノーゲンが、壁細胞の塩酸で活性化されてペプシンになる。
サクラサクラ
だから選択肢4のペプシンが正解なんですね。
博士博士
うむ。胃の強酸性環境、pH1〜2でよく働くタンパク分解酵素じゃ。
サクラサクラ
壁細胞は何を出すんですか?
博士博士
塩酸と内因子じゃ。内因子はビタミンB12を回腸末端で吸収するのに必須で、欠乏すると悪性貧血になる。
サクラサクラ
副細胞は粘液ですよね。
博士博士
その通り、ムチンを分泌して胃粘膜を自己消化から守っておる。
サクラサクラ
選択肢1のアミラーゼは?
博士博士
唾液腺と膵臓から出るデンプン分解酵素じゃ。タンパク分解酵素ではないし胃由来でもない。
サクラサクラ
選択肢2のキモトリプシンと選択肢3のトリプシンは?
博士博士
どちらも膵由来のタンパク分解酵素じゃ。トリプシノーゲンは腸液のエンテロキナーゼで活性化され、キモトリプシノーゲンはそのトリプシンで活性化される。
サクラサクラ
選択肢5のリパーゼは脂質分解ですよね。
博士博士
そう、中性脂肪を分解する酵素で、主に膵臓から出るから今回は不正解じゃ。
サクラサクラ
胃底腺の細胞と分泌物を整理しておくと良さそうですね。
博士博士
その通り。主細胞=ペプシノーゲン、壁細胞=塩酸+内因子、副細胞=粘液、G細胞=ガストリンをセットで覚えよう。
サクラサクラ
内因子欠乏が悪性貧血、というのも臨床で重要ですね。
博士博士
うむ、萎縮性胃炎や胃全摘後の貧血の理解にもつながるぞ。

POINT

胃底腺の細胞種と分泌物の対応、特に主細胞からのペプシノーゲン→ペプシンへの活性化を理解しているかを問う問題です。

解答・解説

正解は4です

問題文:胃底腺の主細胞の分泌物に由来するタンパク分解酵素はどれか。

解説:正解は 4 です。胃底腺(固有胃腺)は主細胞・壁細胞(傍細胞)・副細胞などから成り、主細胞はペプシノーゲンを分泌します。ペプシノーゲンは不活性前駆体で、壁細胞から分泌される塩酸(胃酸)によって活性化され、タンパク分解酵素ペプシンとなります。胃の強酸性環境(pH1〜2)下で最もよく働き、タンパク質をペプトンまで分解するのが役割です。

選択肢考察

  1. ×1.  アミラーゼ

    アミラーゼは唾液腺と膵臓から分泌されるデンプン(糖質)分解酵素で、タンパク分解酵素ではなく胃からも分泌されません。

  2. ×2.  キモトリプシン

    キモトリプシンは膵臓から分泌されるキモトリプシノーゲンがトリプシンにより活性化されたタンパク分解酵素です。胃底腺由来ではありません。

  3. ×3.  トリプシン

    トリプシンは膵臓から分泌されるトリプシノーゲンが腸液中のエンテロキナーゼで活性化されたタンパク分解酵素です。胃ではなく膵由来です。

  4. 4.  ペプシン

    胃底腺の主細胞が分泌するペプシノーゲンが胃酸で活性化されてペプシンになります。これが正解です。

  5. ×5.  リパーゼ

    リパーゼは中性脂肪(トリグリセリド)を分解する脂質分解酵素で、主に膵臓から分泌されます。タンパク分解酵素ではありません。

胃底腺の細胞と分泌物を整理しましょう。主細胞=ペプシノーゲン、壁細胞=塩酸と内因子(ビタミンB12吸収に必要)、副細胞=粘液(ムチン)、G細胞(幽門腺)=ガストリン、です。内因子欠乏は悪性貧血の原因、壁細胞障害は萎縮性胃炎や自己免疫性胃炎の病態理解につながります。

胃底腺の細胞種と分泌物の対応、特に主細胞からのペプシノーゲン→ペプシンへの活性化を理解しているかを問う問題です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。