抗甲状腺薬の副作用を覚えよう
看護師国家試験 第108回 午後 第78問
国試問題にチャレンジ
抗甲状腺薬の副作用(有害事象)で正しいのはどれか。
- 1.頻脈
- 2.肝障害
- 3.低血糖
- 4.不整脈
- 5.眼球突出
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
抗甲状腺薬の主要な副作用(肝障害・無顆粒球症・皮疹)と、甲状腺機能亢進症の症状との鑑別を理解しているかを問う問題です。
解答・解説
正解は2です
問題文:抗甲状腺薬の副作用(有害事象)で正しいのはどれか。
解説:正解は 2 です。抗甲状腺薬(チアマゾール=メルカゾール、プロピルチオウラシル=チウラジール/プロパジール)はバセドウ病など甲状腺機能亢進症の治療薬で、甲状腺内でのヨウ素の有機化を阻害して甲状腺ホルモン合成を抑えます。主な副作用は肝障害(AST・ALT上昇、黄疸)、無顆粒球症、皮疹、関節痛、まれにANCA関連血管炎などで、特に投与開始後2週間〜3か月に発現しやすいため、定期的な血液検査による早期発見が重要です。
選択肢考察
- ×1. 頻脈
頻脈は甲状腺機能亢進症そのものの症状で、抗甲状腺薬の副作用ではありません。むしろ治療により改善していきます。
- ○2. 肝障害
抗甲状腺薬の代表的副作用で、AST・ALT上昇や黄疸を来たすことがあります。投与開始後3か月以内の肝機能モニタリングが必須です。
- ×3. 低血糖
低血糖は糖尿病治療薬やインスリノーマなどで起こる病態で、抗甲状腺薬の副作用には該当しません。
- ×4. 不整脈
心房細動などの不整脈は甲状腺機能亢進症の合併症であり、抗甲状腺薬の副作用ではなく、治療によって改善する方向の症状です。
- ×5. 眼球突出
眼球突出はバセドウ病の甲状腺眼症による所見で、抗甲状腺薬の副作用ではありません。自己免疫機序による眼窩組織の炎症で生じます。
抗甲状腺薬のもう一つの重大な副作用が『無顆粒球症』(好中球500/μL未満)で、発熱や咽頭痛で発症することが多いため、服薬中に高熱・咽頭痛を訴えたら直ちに受診・血算確認をするよう患者指導します。妊娠初期はチアマゾールで催奇形性(頭皮欠損など)が報告されているためプロピルチオウラシルへの切り替えが推奨されます。これらの副作用モニタリングが看護の重要ポイントです。
抗甲状腺薬の主要な副作用(肝障害・無顆粒球症・皮疹)と、甲状腺機能亢進症の症状との鑑別を理解しているかを問う問題です。
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