アスベストと石綿肺 ─ 静かに進行する職業病の正体
看護師国家試験 第109回 午後 第3問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
じん肺( pneumoconiosis )に関係する物質はどれか。
- 1.フロン
- 2.アスベスト
- 3.ダイオキシン類
- 4.ホルムアルデヒド
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
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博士
サクラ
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博士
サクラ
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サクラ
博士
サクラPOINT
じん肺の原因となる粉じんの種類を問う問題。4つの環境関連物質の性質と代表的な健康被害を区別できるかがポイント。
解答・解説
正解は2です
問題文:じん肺( pneumoconiosis )に関係する物質はどれか。
解説:正解は 2 の「アスベスト」です。じん肺は鉱物性の粉じんを長期間吸入することで肺胞や細気管支に粉じんが沈着し、肺組織が線維化して呼吸機能が低下する職業病の代表疾患です。アスベスト(石綿)は天然に産する繊維状けい酸塩鉱物であり、その繊維が肺に沈着することで石綿肺(アスベスト肺)という典型的なじん肺を引き起こします。さらに肺がんや悪性胸膜中皮腫の原因にもなり、じん肺法や石綿障害予防規則による規制対象となっています。
選択肢考察
- ×1. フロン
フロンはフッ素・塩素を含むハロゲン化炭化水素の総称で、オゾン層破壊や地球温暖化の原因物質。ヒトの肺に蓄積してじん肺を起こす物質ではない。
- ○2. アスベスト
繊維状けい酸塩鉱物で、長期吸入により石綿肺(じん肺の一型)、肺がん、悪性中皮腫を引き起こす。建材の解体作業などでの曝露が問題となる。
- ×3. ダイオキシン類
主に廃棄物の焼却過程で生じる環境汚染物質。発がん性や内分泌撹乱作用が指摘されるが、じん肺の原因物質ではない。
- ×4. ホルムアルデヒド
建材の接着剤などに含まれる揮発性有機化合物で、シックハウス症候群の代表的原因。気道刺激や発がん性はあるがじん肺の原因粉じんではない。
じん肺は原因物質により珪肺(遊離珪酸)、石綿肺(アスベスト)、炭坑夫肺(石炭粉じん)などに分類される。職業性の発症が多く、じん肺法では定期健診やじん肺管理区分が定められる。合併症として続発性気管支炎、結核、気胸、肺がんなどがある。アスベストは2006年以降、原則製造・使用が禁止されたが、過去に使用された建材の解体現場での曝露管理が現在の重要課題となっている。
じん肺の原因となる粉じんの種類を問う問題。4つの環境関連物質の性質と代表的な健康被害を区別できるかがポイント。
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