OECDで見る日本!高齢化率も病床数も世界一の実態
看護師国家試験 第109回 午前 第75問
国試問題にチャレンジ
2015 年の経済協力開発機構〈 OECD 〉の報告書の日本に関する記述で正しいのはどれか。
- 1.喫煙率が最も低い。
- 2.高齢化率が最も高い。
- 3.人口千人当たりの病床数が最も少ない。
- 4.国内総生産〈 GDP 〉に対する医療費の割合が最も高い。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
OECD加盟国における日本の医療・人口指標の国際的な位置づけを問う問題。高齢化率世界トップと病床数世界トップという、日本の医療の二大特徴を押さえておくことが重要。
解答・解説
正解は2です
問題文:2015 年の経済協力開発機構〈 OECD 〉の報告書の日本に関する記述で正しいのはどれか。
解説:正解は 2 です。OECD(経済協力開発機構)加盟国における2015年時点の65歳以上人口割合(高齢化率)は、日本が約26%で加盟国中最高であり、この傾向は現在も続いている。急速な高齢化は社会保障費の増大と労働力人口の減少をもたらし、日本経済・医療政策の大きな課題として報告書で指摘された。
選択肢考察
- ×1. 喫煙率が最も低い。
2015年の日本の成人喫煙率は男性約32%、女性約8%。男性喫煙率はOECD加盟国の中でも中位〜やや高位で、『最も低い』には該当しない。最も低いのは通常ノルウェーやスウェーデンなど北欧諸国である。
- ○2. 高齢化率が最も高い。
日本はOECD加盟国の中で65歳以上人口比率が最も高い。急速な少子高齢化と長寿化が重なった結果で、社会保障改革の必要性が繰り返し指摘されている。
- ×3. 人口千人当たりの病床数が最も少ない。
事実は正反対で、日本は人口千人当たり病床数が約13床前後でOECD加盟国中最多に位置する。精神病床・療養病床が多いことが特徴である。
- ×4. 国内総生産〈 GDP 〉に対する医療費の割合が最も高い。
2015年時点で日本のGDPに対する医療費比率は約11%で、OECD内では上位(3〜4位前後)だが最高ではない。最高はアメリカで約17%である。
OECDヘルス統計は国際比較で日本の医療・保健データを把握する重要な指標で、国試でも繰り返し出題される。日本の特徴は、①高齢化率最高、②病床数最多、③平均在院日数が長い、④医師・看護師数はやや少なめ、⑤平均寿命は世界トップクラス、⑥GDP比医療費は上位だがアメリカほどではない、⑦MRI・CT設置台数は世界一、などである。『多い/少ない』の方向を混同しやすいので、『高齢化率・病床数・機器は多い/医師は少なめ・医療費はアメリカが最高』と整理して覚えるとよい。
OECD加盟国における日本の医療・人口指標の国際的な位置づけを問う問題。高齢化率世界トップと病床数世界トップという、日本の医療の二大特徴を押さえておくことが重要。
「国際看護・多文化看護」の関連問題
外国籍患者の祈りと同室者の安静をどう両立する?
多文化・多宗教の患者への対応では、信仰の自由を尊重しつつ同室者の療養環境も守る「両立可能な環境調整」を行うことが看護師の役割です。
115回
外国籍の家族に予防接種を伝える!多文化看護の基本対応
言語の壁を抱える外国籍家族への保健指導において、最も実用的で即時的な支援を選択できるかを問う問題。「対象者が今すぐ理解できる形での情報提供」が看護の基本姿勢。
114回
外国籍の家族への食事対応を考えよう
異文化背景を持つ患児と家族への食事支援において、まず家族の状況を理解する姿勢が問われている問題です。
113回
異文化家庭への生活指導、最初の一歩は『聞く』こと
生活指導の初回面談では、対象者の認識・価値観・生活背景を聴取することが最初の対応であるという原則と、多文化共生における文化尊重の姿勢を問う問題。
112回
プライマリヘルスケアって何?アルマ・アタ宣言から読み解く国際保健の原則
プライマリヘルスケアの5原則(住民参加・ニーズ対応・地域資源活用・適正技術・多分野協調)を理解し、国際協力の現場で具体的行動に落とし込めるかを問う問題。
112回
