排尿の仕組み!膀胱筋は縮む、括約筋はゆるむ
看護師国家試験 第109回 午前 第78問
国試問題にチャレンジ
排尿時に収縮するのはどれか。
- 1.尿管
- 2.尿道
- 3.膀胱平滑筋
- 4.内尿道括約筋
- 5.外尿道括約筋
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
排尿時と蓄尿時の筋肉の収縮・弛緩パターンを問う基本問題。『排尿時は膀胱筋が収縮、尿道括約筋は弛緩』と逆の動きをすることを理解するのがポイント。
解答・解説
正解は3です
問題文:排尿時に収縮するのはどれか。
解説:正解は 3 です。排尿時には、仙髄の排尿中枢からの指令で副交感神経(骨盤神経)が働き、膀胱平滑筋(排尿筋、Detrusor muscle)が収縮して膀胱内圧が上昇する。同時に内尿道括約筋(交感神経支配の平滑筋)は弛緩し、外尿道括約筋(陰部神経支配の横紋筋、随意筋)も随意に弛緩することで尿が尿道から排出される。つまり排尿時は『膀胱平滑筋は収縮、両尿道括約筋は弛緩』が基本である。
選択肢考察
- ×1. 尿管
尿管は腎臓と膀胱をつなぐ管で、蠕動運動によって尿を常時膀胱に送り続けている。排尿時特有に収縮するものではない。排尿中は膀胱内圧上昇により膀胱尿管移行部が閉じ、尿の逆流を防ぐ。
- ×2. 尿道
尿道そのものは尿の通過路であり、収縮する筋肉器官として『尿道』という独立組織はない。尿道を取り巻くのが内・外尿道括約筋である。
- ○3. 膀胱平滑筋
膀胱平滑筋(排尿筋)は副交感神経(骨盤神経)のアセチルコリン作用で収縮し、膀胱内の尿を尿道方向へ押し出す。蓄尿時には交感神経優位で弛緩して膀胱容量を拡大する。
- ×4. 内尿道括約筋
内尿道括約筋は膀胱頸部にある平滑筋で、交感神経(下腹神経)のノルアドレナリン作用で蓄尿時に収縮し、排尿時には副交感神経優位となり弛緩する。排尿時には『弛緩』するのが正しい。
- ×5. 外尿道括約筋
外尿道括約筋は尿道を取り巻く横紋筋で、陰部神経(体性神経)支配の随意筋である。蓄尿時に収縮して尿失禁を防ぎ、排尿時には大脳の指令で随意に弛緩する。
排尿メカニズムは、蓄尿期(膀胱充満時)と排尿期(空虚時)で交感・副交感・体性神経の働きが入れ替わる巧妙な協調運動である。蓄尿期:交感神経優位で膀胱平滑筋弛緩+内尿道括約筋収縮、体性神経(陰部神経)で外尿道括約筋収縮。排尿期:副交感神経優位で膀胱平滑筋収縮+内尿道括約筋弛緩、随意的に外尿道括約筋弛緩。脊髄損傷や脳卒中、多発性硬化症などではこの協調が崩れ、神経因性膀胱(排尿筋外尿道括約筋協調不全=DSD等)を生じる。抗コリン薬(オキシブチニン等)は過活動膀胱治療に、α1遮断薬(タムスロシン等)は前立腺肥大症の排尿障害治療に用いられる。
排尿時と蓄尿時の筋肉の収縮・弛緩パターンを問う基本問題。『排尿時は膀胱筋が収縮、尿道括約筋は弛緩』と逆の動きをすることを理解するのがポイント。
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