大泉門が教えてくれる赤ちゃんのサイン—1歳半の閉鎖目安
看護師国家試験 第112回 午後 第6問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
大泉門が閉鎖する時期に最も近いのはどれか。
- 1.6か月
- 2.1歳6か月
- 3.2歳6か月
- 4.3歳6か月
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
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博士POINT
乳児の解剖学的発達マイルストーンとして大泉門閉鎖時期(1歳6か月前後)を問う必修問題。小泉門(2〜3か月)との違い、脱水や頭蓋内圧亢進の観察点も押さえたい。
解答・解説
正解は2です
問題文:大泉門が閉鎖する時期に最も近いのはどれか。
解説:正解は 2 の1歳6か月です。大泉門は前頭骨と左右の頭頂骨の間にあるひし形の膜性部分で、出生時には約2〜3cm四方の大きさがあります。頭蓋骨の縫合部が骨化するに伴い徐々に小さくなり、概ね生後12〜18か月(平均1歳6か月前後)で閉鎖します。出産時は大泉門と小泉門があることで、産道を通過する際に骨重積(モールディング)が可能となり、頭部の変形を許して分娩が進みます。
選択肢考察
- ×1. 6か月
生後6か月の時点では大泉門はまだ開いている。この時期に閉鎖している場合は小頭症や狭頭症など頭蓋早期癒合が疑われる。
- ○2. 1歳6か月
大泉門の標準的な閉鎖時期(生後12〜18か月)に合致する。小児の発達評価の基本指標の1つ。
- ×3. 2歳6か月
この時期までに閉鎖していない場合は閉鎖遅延とされ、くる病、水頭症、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)、ダウン症候群などを疑う。
- ×4. 3歳6か月
この時期では大泉門は完全に閉鎖している。開いたまま残っている場合は明らかな異常であり精査が必要。
小泉門は後頭骨と頭頂骨の間の三角形の膜性部分で、生後2〜3か月頃までに閉鎖する(大泉門よりも早い)。大泉門の観察は乳児のフィジカルアセスメントで重要で、陥凹は脱水のサイン、膨隆・緊張は頭蓋内圧亢進(髄膜炎、水頭症、頭蓋内出血など)のサインとなる。泣いている時の一時的な膨隆は生理的で問題ない。閉鎖が早すぎる場合は頭蓋縫合早期癒合症、遅すぎる場合はくる病や甲状腺機能低下症を疑う。母子健康手帳にも大泉門の開閉記録欄があり、1歳半健診の重要評価項目である。
乳児の解剖学的発達マイルストーンとして大泉門閉鎖時期(1歳6か月前後)を問う必修問題。小泉門(2〜3か月)との違い、脱水や頭蓋内圧亢進の観察点も押さえたい。
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