経鼻経管栄養、なぜ「投与直前」に胃液を確認するのか
看護師国家試験 第114回 午後 第22問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
経鼻経管栄養法で胃液が吸引できることを確認するタイミングはどれか。
- 1.覚醒時
- 2.入眠前
- 3.経管栄養剤の投与直前
- 4.経管栄養剤の投与終了時
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
経鼻経管栄養における胃内留置確認のタイミングを問う必修問題。誤注入による重篤な合併症を避けるため「投与直前」が必須である点が要。
解答・解説
正解は3です
問題文:経鼻経管栄養法で胃液が吸引できることを確認するタイミングはどれか。
解説:正解は 3 です。経鼻経管栄養法では、留置されたチューブの先端が確実に胃内にあることを確かめてから栄養剤を注入する必要がある。チューブは挿入時にX線で位置確認しても、体動・嘔気・咳嗽・固定テープのずれなどにより気管・食道に逸脱する可能性がある。栄養剤や薬液を気道へ誤注入すると重篤な誤嚥性肺炎や窒息を招くため、毎回の投与前にシリンジで胃液を吸引し、性状(黄褐色〜緑色の酸性内容物)を確認することが安全管理の基本となる。
選択肢考察
- ×1. 覚醒時
覚醒時に確認しても、その後の体動や時間経過でチューブ位置がずれる可能性があり、投与時の安全を保証できない。位置確認は投与の直前に行うのが原則である。
- ×2. 入眠前
入眠前に確認すると、睡眠中の寝返りや咳嗽でチューブがずれる恐れがある。投与と切り離されたタイミングでの確認は意義が乏しい。
- ○3. 経管栄養剤の投与直前
投与直前にシリンジで胃液を吸引し、酸性の胃内容物が引けることを確認することで、その時点での先端位置が胃内にあると判断できる。誤嚥性肺炎・窒息予防の最重要ステップである。
- ×4. 経管栄養剤の投与終了時
投与終了時に確認しても、すでに栄養剤が注入された後では誤注入を防げない。確認は必ず投与前に行う必要がある。
胃液の吸引のほか、心窩部に聴診器を当てて空気注入時の気泡音を聴取する方法も併用されることがあるが、気泡音単独では信頼性が乏しいとされる。pH試験紙で吸引液が酸性(pH5.5以下)であることを確かめる方法も推奨される。投与前にはバイタルサイン、呼吸状態、腹部膨満、嘔気の有無、体位(30度以上のファウラー位)、チューブの固定位置と長さを総合的に確認することが重要である。
経鼻経管栄養における胃内留置確認のタイミングを問う必修問題。誤注入による重篤な合併症を避けるため「投与直前」が必須である点が要。
「食事・嚥下・排泄援助」の関連問題
誤嚥を防ぐ食事介助の鉄則!「顎を引く」がなぜ命を守るのか
誤嚥のリスクを持つ患者に対する食事介助の基本原則を問う問題。食形態の選択、姿勢調整(特に頸部前屈位)、食後の体位管理という3つの視点を整理しておくことがカギ。
115回
歯周ポケットに効くブラッシングはどれ?4つの磨き方を一気に整理
代表的なブラッシング法(バス法・フォーンズ法・ローリング法・スクラビング法)のうち、歯周ポケット内のプラーク除去に最も適した手技を問う問題。「毛先が歯肉溝に届くかどうか」が判別ポイント。
115回
改訂水飲みテストの正解は「呼吸を見る」 ―誤嚥スクリーニングを使い分ける
改訂水飲みテストの実施方法(冷水3mL・口腔底注入・5段階評価)と評価項目(嚥下、呼吸状態、湿性嗄声、反復嚥下)を正確に理解しているかを問う問題。
114回
男性導尿の角度を解剖から理解しよう
男性導尿時の解剖学的特徴とカテーテル挿入角度の理解を問う問題です。
113回
男性への膀胱留置カテーテル挿入と固定のコツ
成人男性の膀胱留置カテーテル挿入と固定における解剖学的根拠と合併症予防、特に陰茎の固定方向を理解しているかを問う問題です。
113回
