肝臓は人体の化学工場!代表機能「糖の貯蔵」を押さえよう
看護師国家試験 第114回 午後 第77問
国試問題にチャレンジ
肝臓の機能はどれか。
- 1.糖の貯蔵
- 2.胆汁の貯蔵
- 3.体液量の調節
- 4.体液のpH調節
- 5.ホルモンの分泌
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
肝臓の代表的機能を、他臓器(胆嚢・腎臓・肺・内分泌腺)の機能と区別して理解しているかを問う基本問題。
解答・解説
正解は1です
問題文:肝臓の機能はどれか。
解説:正解は 1 です。肝臓は「人体の化学工場」と呼ばれる代謝中枢で、食後に門脈を介して取り込んだブドウ糖をグリコーゲンとして貯蔵し、空腹時にはグリコーゲン分解や糖新生によってブドウ糖を血液中に放出することで血糖を一定に保つ。糖の貯蔵(グリコーゲン貯蔵)は肝臓の代表的な機能のひとつである。肝臓はほかにも蛋白質合成(アルブミン・凝固因子)、解毒、胆汁産生など500以上の機能を担うとされる。
選択肢考察
- ○1. 糖の貯蔵
肝臓は門脈血のブドウ糖をグリコーゲンに変換して貯蔵し、空腹時には分解して血糖維持に用いる。糖質代謝の中枢的役割を担う。
- ×2. 胆汁の貯蔵
胆汁は肝臓で「産生」されるが、「貯蔵」は胆嚢で行われる。胆嚢は食事摂取に応じて胆汁を十二指腸へ放出する。
- ×3. 体液量の調節
体液量の調節は主に腎臓が担う(尿量・ナトリウム再吸収・RAA系・ADHなど)。肝臓は浸透圧維持に関わるアルブミンを合成する点で間接的に関与するが、主機能ではない。
- ×4. 体液のpH調節
酸塩基平衡の調節は主に肺(CO2排出)と腎臓(HCO3-再吸収・H+排泄)が担う。肝臓は乳酸代謝などで間接的に関わるが、主機能ではない。
- ×5. ホルモンの分泌
ホルモン分泌の主役は内分泌腺(下垂体・甲状腺・副腎・膵島など)。肝臓はIGF-1やアンジオテンシノーゲンを産生するなど一部関与するが、ホルモン分泌は代表的機能とは位置付けられない。むしろ肝臓はホルモンの代謝・不活化を担う。
肝臓の主な機能は4つに整理できる。(1) 代謝(糖:グリコーゲン貯蔵・糖新生/脂質:脂肪酸代謝・コレステロール合成・ケトン体産生/蛋白:アルブミン・凝固因子・尿素合成)、(2) 解毒(薬物・アルコール・アンモニア→尿素)、(3) 胆汁産生(脂質消化・ビリルビン排泄)、(4) 貯蔵(グリコーゲン・ビタミンADEK・B12・鉄)。肝硬変や肝不全ではこれらの機能が破綻し、低アルブミン血症(浮腫・腹水)、出血傾向(凝固因子低下)、高アンモニア血症(肝性脳症)、黄疸などをきたす。
肝臓の代表的機能を、他臓器(胆嚢・腎臓・肺・内分泌腺)の機能と区別して理解しているかを問う基本問題。
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