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学校感染症の出席停止基準を完全制覇!水痘・麻しん・おたふくかぜの数字を整理しよう

看護師国家試験 第115午後61

国試問題にチャレンジ

115午後61

学校感染症の出席停止基準で正しいのはどれか。

  1. 1.麻しんは解熱するまで。
  2. 2.伝染性紅斑は紅斑が消失するまで。
  3. 3.水痘は発疹がすべて痂皮化するまで。
  4. 4.流行性耳下腺炎は腫脹消失後7日を経過するまで。

対話形式の解説

博士博士
今回は学校感染症の出席停止基準について学ぶぞ。学校保健安全法施行規則第19条で疾患ごとに細かく定められておるのじゃ。
サクラサクラ
学校感染症って、第一種・第二種・第三種に分かれてるんですよね。何が違うんですか?
博士博士
良い視点じゃ。第一種はエボラ出血熱やペスト、SARSなど感染症法で一類・二類相当の重篤なもの。基本的に「治癒するまで」出席停止じゃ。第二種は学校で流行を広げやすい飛沫感染中心の疾患群で、インフルエンザ・百日咳・麻しん・流行性耳下腺炎・風しん・水痘・咽頭結膜熱・結核・髄膜炎菌性髄膜炎の9疾患。これは数字を覚える必要がある。第三種はコレラや腸管出血性大腸菌感染症など、学校医が感染のおそれなしと認めるまで停止じゃ。
サクラサクラ
今回問われているのは第二種ですね。水痘の基準は「すべての発しんが痂皮化するまで」でしたよね。
博士博士
その通り、正解は3じゃ。水痘は水痘・帯状疱疹ウイルスによる空気感染症で、紅斑→水疱→膿疱→痂皮と進むが、新しい水疱が次々出るため、すべて痂皮化=かさぶたになるまで感染力があると考えるのじゃ。
サクラサクラ
選択肢1の麻しんはなぜ「解熱するまで」では誤りなんですか?
博士博士
麻しんは「解熱した後3日を経過するまで」が正しいのじゃ。麻しんウイルスは感染力が極めて強く、解熱直後もまだウイルスを排出している可能性があるから、念のため3日間置くのじゃよ。
サクラサクラ
選択肢2の伝染性紅斑(リンゴ病)はどう考えればいいですか?
博士博士
リンゴ病はヒトパルボウイルスB19が原因じゃが、特徴的な頬の紅斑が出現する頃にはすでにウイルス血症は終息していて感染力はほぼ消失しておる。だから学校保健安全法施行規則の第二種・第三種いずれにも規定がなく、原則として出席停止の対象外。学校医判断で登校可能というのが基本じゃ。
サクラサクラ
選択肢4の流行性耳下腺炎、おたふくかぜは「腫脹消失後7日」が誤りなんですよね。正しくは?
博士博士
正しくは「耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで」じゃ。ポイントは「消失後」ではなく「発現後」、そして「7日」ではなく「5日」というところ。さらに「全身状態が良好」という条件も忘れてはいかん。
サクラサクラ
起算点が「発現後」なのか「解熱後」なのか「消失後」なのか、ややこしいですね…。
博士博士
そこが国試で狙われるところじゃ。覚え方として、インフルエンザは「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」と二段構え。百日咳は「特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌薬による治療終了まで」。風しんは「発しんが消失するまで」、咽頭結膜熱(プール熱)は「主要症状が消退した後2日を経過するまで」じゃ。
サクラサクラ
結核と髄膜炎菌性髄膜炎はどうですか?
博士博士
この2つは「病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで」じゃ。具体的な数字が決まっていないタイプじゃな。
サクラサクラ
覚える数字が多くて混乱しそうです。何かコツはありますか?
博士博士
語呂やリズムで覚えるのも一つの手じゃが、まず「第二種=9疾患」と覚え、表にして『起算点+日数+付加条件』の3要素で整理するのがおすすめじゃ。さらに国試では「インフルの発症後5日」「麻しんの解熱後3日」「おたふくの腫脹発現後5日」「水痘の全痂皮化」あたりが鉄板で出るから、まずこの4つを完璧にすることじゃな。
サクラサクラ
学校現場での看護師、養護教諭の役割としても、この基準を正確に把握しておくことが大切なんですね。
博士博士
その通り。出席停止は罰ではなく集団感染を防ぐ公衆衛生上の措置じゃ。子どもや保護者に基準を正しく説明し、無理な早期登校を防ぎつつ、必要以上に長く休ませないバランスが大事なのじゃよ。

POINT

学校保健安全法施行規則に基づく第二種感染症の出席停止期間を、疾患別に正確に区別できるかを問う頻出問題。特に「起算点(発症後/発現後/解熱後/消失後)」と「日数」を混同しないことが鍵。

解答・解説

正解は3です

問題文:学校感染症の出席停止基準で正しいのはどれか。

解説:正解は 3 です。学校保健安全法施行規則第19条では、第二種感染症である水痘について「すべての発しんが痂皮化するまで」を出席停止期間と定めています。水痘は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)による空気感染症で、発症から発しんが順々に出現し、紅斑→水疱→膿疱→痂皮の経過をたどります。新しい水疱がすべて痂皮(かさぶた)になった時点で感染力が消失すると考えられているため、痂皮化の完了が出席再開の基準とされます。

選択肢考察

  1. ×1.  麻しんは解熱するまで。

    麻しんの出席停止期間は「解熱した後3日を経過するまで」と規定されています。麻しんウイルスは発しん出現の前後で感染力が強く、解熱しただけでは感染源となり得るため、解熱後さらに3日間の経過観察を要します。

  2. ×2.  伝染性紅斑は紅斑が消失するまで。

    伝染性紅斑(リンゴ病、ヒトパルボウイルスB19感染症)は、頬部に紅斑が出現する時点ではすでにウイルス血症が終息しており感染力はほぼ消失しています。学校保健安全法施行規則の第二種・第三種いずれにも具体的な出席停止期間の規定はなく、原則として出席停止の対象外とされ、学校医の判断による登校が一般的です。

  3. 3.  水痘は発疹がすべて痂皮化するまで。

    学校保健安全法施行規則第19条の規定どおり、水痘は「すべての発しんが痂皮化するまで」が出席停止期間です。痂皮化が完了するまではウイルスを排出して周囲に感染させる可能性があるため、この基準が設けられています。

  4. ×4.  流行性耳下腺炎は腫脹消失後7日を経過するまで。

    流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)の出席停止期間は「耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで」です。腫脹の「消失後」ではなく「発現後」5日という起算点に注意が必要で、「7日」も誤りです。

学校感染症は学校保健安全法施行規則により、第一種・第二種・第三種に分類されます。第一種はエボラ出血熱・ペスト・SARS・新型コロナウイルス感染症の一部など、感染症法の一類・二類相当が中心で「治癒するまで」出席停止。第二種は飛沫感染が主体で学校で流行を広げやすい疾患(インフルエンザ、百日咳、麻しん、流行性耳下腺炎、風しん、水痘、咽頭結膜熱、結核、髄膜炎菌性髄膜炎)で、疾患ごとに具体的な出席停止期間が定められています。第三種はコレラ・腸チフス・パラチフス・細菌性赤痢・腸管出血性大腸菌感染症・流行性角結膜炎・急性出血性結膜炎など、学校医その他の医師が感染のおそれがないと認めるまで出席停止です。第二種の主要な期間は『インフルエンザ=発症後5日かつ解熱後2日(幼児は3日)』『百日咳=特有の咳消失または5日間の適正な抗菌薬治療終了』『麻しん=解熱後3日』『おたふくかぜ=腫脹発現後5日かつ全身良好』『風しん=発しん消失』『水痘=すべて痂皮化』『咽頭結膜熱=主要症状消退後2日』と、疾患ごとに数字と起算点が異なるため、表にして覚えると整理しやすいです。

学校保健安全法施行規則に基づく第二種感染症の出席停止期間を、疾患別に正確に区別できるかを問う頻出問題。特に「起算点(発症後/発現後/解熱後/消失後)」と「日数」を混同しないことが鍵。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。