頭部切創の止血、まずは何をする?
看護師国家試験 第115回 午前 第41問
国試問題にチャレンジ
頭部の切創からの出血で選択する止血法はどれか。
- 1.止血帯法
- 2.タンポン法
- 3.間接圧迫止血法
- 4.直接圧迫止血法
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
外傷時の出血に対する応急止血法の第一選択を問う問題で、頭部切創には直接圧迫止血法が最も適切であることを理解しているかが問われています。
解答・解説
正解は4です
問題文:頭部の切創からの出血で選択する止血法はどれか。
解説:正解は4の直接圧迫止血法です。出血に対する応急処置の基本は、出血部位を清潔なガーゼやハンカチなどで覆い、その上から手で強く圧迫する直接圧迫止血法です。頭部は皮膚が薄く血管が豊富で、切創からは一見すると驚くほど大量に出血しますが、皮下にすぐ頭蓋骨があるため、ガーゼを当てて圧迫するだけでほとんどの出血を抑え込むことができます。直接圧迫止血法は特殊な器具を必要とせず、誰でも実施できるうえ、神経や血管への二次的損傷のリスクが低いため、応急処置のガイドライン(JRC蘇生ガイドラインなど)でも第一選択として位置づけられています。圧迫は5〜10分以上、ずっと押さえ続けることがコツで、途中で手を離して確認すると凝固しかけた血栓が剝がれて再出血しやすくなるため避けます。
選択肢考察
- ×1. 止血帯法
止血帯法は四肢の切断や大量出血など、直接圧迫では制御できない致命的出血に対して用いる最終手段です。装着部位より末梢の血流が遮断されるため、長時間の装着は組織壊死や神経障害を招きます。頭部は止血帯を巻く解剖学的構造を持たないため、適応外です。
- ×2. タンポン法
タンポン法はガーゼなどを腔内に詰めて圧迫する方法で、鼻出血や手術創の深部出血、産科領域の止血などに使われます。体表の切創をふさぐ手技ではなく、頭皮の切創には用いません。
- ×3. 間接圧迫止血法
間接圧迫止血法は、出血部位より中枢側にある動脈(上腕動脈や大腿動脈など)を骨に押し付けて圧迫する方法で、直接圧迫の補助として一時的に用います。頭部の出血に対応する明確な圧迫点を取りにくく、頭部切創では直接圧迫が優先されます。
- ○4. 直接圧迫止血法
直接圧迫止血法は、出血部位を清潔なガーゼなどで覆い、上から手のひらや指で強く押さえて止血する方法です。頭部は血流が豊富ですが背後に頭蓋骨があるため、押さえ込むことで効果的に止血できます。安全性が高く誰でも実施可能で、外傷時の止血の第一選択となります。
止血法には大きく分けて直接圧迫止血法・間接圧迫止血法・止血帯法の3つがあり、近年の救急ガイドラインでは「まず直接圧迫」「制御困難な四肢の大量出血では止血帯」という流れが標準です。実施時の注意として、感染防止のため可能ならディスポーザブル手袋を着用する、ガーゼが血で湿ったら剝がさず上から重ねて圧迫を続ける、頭部外傷では頸椎損傷や頭蓋内損傷の合併に注意し意識レベルを観察する、といった点が重要です。覚え方は「止血の基本はDirect(直接)」と押さえておきましょう。
外傷時の出血に対する応急止血法の第一選択を問う問題で、頭部切創には直接圧迫止血法が最も適切であることを理解しているかが問われています。
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