泣いてもじっとできない!生後6か月の赤ちゃんから尿をもらう正解アイテムとは
看護師国家試験 第115回 午前 第63問
国試問題にチャレンジ
生後6か月の男児。保護者が児の尿の色が濃いことを心配して来院し、尿検査のため採尿することになった。採尿に使用する用具を以下に示す
- 1.①

- 2.②

- 3.③

- 4.④

対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
排尿を自分でコントロールできない乳児で、一般的な尿検査の検体をどのように採取するかを問う問題。乳児採尿では非侵襲的な採尿バッグ(採尿パック)が第一選択であることを押さえる。
解答・解説
正解は4です
問題文:生後6か月の男児。保護者が児の尿の色が濃いことを心配して来院し、尿検査のため採尿することになった。採尿に使用する用具を以下に示す
解説:正解は 4 です。生後6か月の乳児はまだトイレでの自発的な排尿はできず、声をかけて尿を出してもらうことも、コップで受けてもらうこともできません。そのため臨床現場では、外尿道口を覆うように粘着面で皮膚に貼り付けて尿をためる「小児用採尿バッグ(採尿パック)」を陰部に装着して採尿するのが標準的な方法です。④の画像はこの乳児用採尿バッグを示しており、おむつ交換時に陰部を清拭してから貼付し、排尿があれば速やかに取り外して検体を検査容器に移すという手順を踏みます。非侵襲的で侵入感染リスクが低く、保護者の協力下で安全に行えるため、乳幼児の一般的な尿検査にもっとも適しています。
選択肢考察
- ×1. ①
①は成人用の紙コップ(採尿カップ)と推測されます。コップ採尿は被検者が自分でトイレに座り、外陰部をコントロールして尿を受けることが前提となるため、首がすわって間もない生後6か月の乳児では物理的に実施できません。乳児採尿には不適です。
- ×2. ②
②は中間尿用カップや蓄尿用のスピッツ・容器類と推測されます。中間尿採取は「最初の尿を捨ててから途中の尿を受ける」操作が必要で、排尿の途中で容器を差し入れる協力が求められます。意思疎通や姿勢保持ができない乳児には不向きで、この問題の状況には合いません。
- ×3. ③
③は導尿用カテーテル(ネラトンカテーテルなど)と推測されます。膀胱穿刺やカテーテル導尿は無菌的に確実な検体を得られる利点はあるものの、尿道粘膜損傷・尿路感染・苦痛といった侵襲を伴うため、ルーチンの尿検査で第一選択にはなりません。先に非侵襲的な採尿バッグを試すのが原則です。
- ○4. ④
④は乳児用採尿バッグ(採尿パック)です。粘着部を会陰から鼠径部の皮膚に密着させて貼付し、自然排尿を待って採取します。生後6か月児のように排尿を自分でコントロールできない児に対する一般的な尿検査での標準的方法で、本問の正解です。
乳児採尿バッグを使う際の実践ポイント。(1) 装着前に外陰部・会陰部を石けんや清浄綿で丁寧に清拭し、皮膚常在菌の混入を防ぐ。男児では陰茎全体を、女児では大陰唇の外側に粘着面が密着するよう貼付する。(2) 貼ったあとは15〜30分ごとに確認し、排尿が確認できたら速やかに剥がす。長時間放置すると皮膚かぶれ・尿の蒸発・濃縮、汚染による細菌増殖が起こる。(3) バッグ採尿は雑菌混入が起こりやすいため、尿培養を厳密に行う場合は膀胱穿刺や導尿による採取が選択されることもある。(4) 採尿後はバッグの角を切って清潔な検査容器へ移す。皮膚は赤くなりやすいので、剥離時は粘着部を押さえながらゆっくり剥がし、必要に応じて保湿する。
排尿を自分でコントロールできない乳児で、一般的な尿検査の検体をどのように採取するかを問う問題。乳児採尿では非侵襲的な採尿バッグ(採尿パック)が第一選択であることを押さえる。
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