体液のコンパートメント整理 〜間質液・血漿・細胞内液を見分けよう〜
看護師国家試験 第115回 午前 第75問
国試問題にチャレンジ
体液について正しいのはどれか。
- 1.血漿は細胞内液である。
- 2.間質液は細胞外液である。
- 3.リンパは細胞内液である。
- 4.体液は体重の30%である。
- 5.細胞外液の方が細胞内液より多い。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
体液は体重の約60%を占め、細胞内液(約2/3)と細胞外液(約1/3)に分けられ、血漿・間質液・リンパ液はいずれも細胞外液に属します。
解答・解説
正解は2です
問題文:体液について正しいのはどれか。
解説:正解は2の「間質液は細胞外液である」です。体液は人体を循環する水分とそこに溶けた電解質・タンパク質・代謝産物などの総称で、存在する部位によって細胞内液(ICF:intracellular fluid)と細胞外液(ECF:extracellular fluid)に大別されます。細胞外液はさらに、血管内の血漿(plasma)、血管外で細胞間隙を満たす間質液(interstitial fluid)、そしてリンパ管内のリンパ液や脳脊髄液・関節液などの経細胞液(third space)に分けられます。間質液は毛細血管壁を介して血漿と物質交換を行いながら、細胞のすぐ外側で酸素・栄養素を供給し老廃物を受け取る役割を担っており、定義上明らかに細胞外液に分類されます。
選択肢考察
- ×1. 血漿は細胞内液である。
血漿は血管内(血管腔)に存在する液体で、細胞外液の一部です。細胞内液は細胞膜の内側にある液体を指すため、血漿は該当しません。
- ○2. 間質液は細胞外液である。
間質液は細胞と細胞の隙間(組織間隙)を満たす液体で、血漿とともに細胞外液を構成します。毛細血管との間で水分・電解質・酸素のやり取りを行い、細胞の内部環境を整えています。
- ×3. リンパは細胞内液である。
リンパ液は間質液がリンパ管に取り込まれたもので、由来も組成も細胞外液です。細胞膜の内側にあるわけではないため細胞内液ではありません。
- ×4. 体液は体重の30%である。
成人の体液量は体重の約60%を占めます。乳児では約70〜80%、高齢者では約50%とライフステージで変動しますが、いずれも30%ではありません。
- ×5. 細胞外液の方が細胞内液より多い。
体液のうち約2/3が細胞内液、約1/3が細胞外液で、細胞内液の方が多くなっています。成人で体重の約40%が細胞内液、約20%が細胞外液です。
体液の覚え方として「60-40-20の法則」が便利です。すなわち体液全体が体重の60%、細胞内液が40%、細胞外液が20%(うち間質液15%、血漿5%)。脱水の分類でも、Na喪失が主体なら細胞外液が減少(低張性脱水)、水喪失が主体なら細胞内外双方が脱水(高張性脱水)といった具合に、コンパートメントごとの理解が臨床判断の鍵となります。輸液選択でも、生理食塩液は細胞外液を補充し、5%ブドウ糖液は代謝されると自由水として全身に分布するため細胞内液まで届く、という違いを押さえておきましょう。
体液は体重の約60%を占め、細胞内液(約2/3)と細胞外液(約1/3)に分けられ、血漿・間質液・リンパ液はいずれも細胞外液に属します。
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