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滴下数を一発で求める!1,500mLを12時間で落とすときの計算

看護師国家試験 第115午前90

国試問題にチャレンジ

115午前90

1,500 mLの輸液を朝6時から18時にかけて点滴静脈内注射で実施する。20滴で1 mLの輸液セットを用いた場合の1分間の滴下数を求めよ。ただし小数点以下の数字が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。 解答:①②滴/分

問題画像
  1. 1.①2 ②1 滴/分
  2. 2.①3 ②2 滴/分
  3. 3.①4 ②2 滴/分
  4. 4.①5 ②0 滴/分
  5. 5.①6 ②3 滴/分

対話形式の解説

博士博士
今日は計算問題じゃ。1,500mLの輸液を朝6時から18時までで点滴する。20滴で1mLのセットを使うとき、1分間の滴下数はいくつになるか分かるかの?
サクラサクラ
えっと…まず時間の整理ですよね。6時から18時だから12時間、分に直すと60×12で720分です。
博士博士
おお、最初の換算ができれば半分終わったようなものじゃ。次は何をする?
サクラサクラ
公式に当てはめます!『総量×滴下係数÷時間(分)』で、1,500mL×20滴÷720分ですね。
博士博士
その通り。電卓を使わずに計算するコツも教えよう。まず1,500×20=30,000、それを720で割る。30,000÷720は約41.666…になるのう。
サクラサクラ
小数点以下第1位を四捨五入だから…42滴/分!選択肢3の『①4 ②2』が正解ですね。
博士博士
見事じゃ。ちなみに簡易検算法もあるぞ。20滴セットの場合、『1時間あたりmL ÷ 3』で大体の滴下数が出る。本問なら1,500÷12=125mL/h、125÷3≒41.7滴/分と一瞬で確認できる。
サクラサクラ
へえ、便利!どうして3で割るんですか?
博士博士
20滴/mL ÷ 60分=1/3だからじゃよ。つまり1mL/hを滴/分に直すと1/3滴/分になる。式を覚えるより、なぜそうなるかを理解すると応用が利く。
サクラサクラ
なるほど。ところで小児の場合は60滴セットでしたよね?
博士博士
よく覚えておるな。小児用や微量投与は60滴=1mLの微量用セットを使う。60滴/mLだと『1時間あたりmL=1分あたり滴数』とそのまま一致するから計算が楽じゃ。例えば60mL/hなら60滴/分という具合じゃな。
サクラサクラ
試験では成人用20滴と小児用60滴のどちらが指定されているか必ず確認する必要がありますね。
博士博士
その通り。それから臨床では患者さんの体位や刺入部位の屈曲で滴下速度が変わるから、開始時だけでなく定期的なラウンドでチェックすることが大事じゃぞ。心不全や腎不全、高齢者では過剰投与で肺水腫を起こすこともあるからのう。
サクラサクラ
ポンプを使う場面の判断も含めて、計算は単なる数字遊びじゃないんですね。よく分かりました!

POINT

滴下数計算の基本問題。総投与量・投与時間(分換算)・輸液セットの滴下係数(20滴/mL)を公式に当てはめ、最後に四捨五入処理を正確に行えるかを問うている。

解答・解説

正解は3です

問題文:1,500 mLの輸液を朝6時から18時にかけて点滴静脈内注射で実施する。20滴で1 mLの輸液セットを用いた場合の1分間の滴下数を求めよ。ただし小数点以下の数字が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。 解答:①②滴/分

解説:正解は選択肢3「①4 ②2 滴/分」、すなわち42滴/分である。滴下数を求める基本公式は『1分間の滴下数=(総輸液量[mL]×輸液セットの1mLあたりの滴下数)÷総投与時間[分]』。本問では総輸液量が1,500mL、投与時間が朝6時から18時までの12時間(=60分×12=720分)、輸液セットは20滴/mL(成人用一般セット)である。計算式に当てはめると、1,500mL × 20滴/mL ÷ 720分 = 30,000 ÷ 720 = 41.666…滴/分となる。設問の指示どおり小数第1位を四捨五入すると42滴/分となる。よって十の位①=4、一の位②=2となり、正解は選択肢3である。

選択肢考察

  1. ×1.  ①2 ②1 滴/分

    21滴/分は明らかに少なすぎる。仮にこの滴下数で投与すると、21滴÷20滴/mL=約1.05mL/分となり、1,500mL投与には約1,429分(約23.8時間)を要してしまい、指示の12時間で投与しきれない。

  2. ×2.  ①3 ②2 滴/分

    32滴/分では1分間あたり1.6mLしか落ちず、1,500mL投与に約938分(約15.6時間)かかってしまう。指示通り12時間で落とすには不足する。

  3. 3.  ①4 ②2 滴/分

    正解。1,500mL×20滴/mL÷720分=41.666…滴/分。四捨五入で42滴/分となり、設問の解答欄の桁に一致する。臨床的にも妥当な滴下速度である。

  4. ×4.  ①5 ②0 滴/分

    50滴/分は速すぎる。これは50÷20=2.5mL/分、1時間あたり150mLに相当し、1,500mL投与に10時間しかかからず指示時間より早く終了してしまう。

  5. ×5.  ①6 ②3 滴/分

    63滴/分は60滴/mLの小児用セットと混同した可能性のある値であり、20滴/mLセットでは過大な速度。約3.15mL/分となり1,500mLを約8時間で投与し終えてしまい指示と乖離する。

【滴下計算の基本公式】1分間の滴下数=(総量mL × 滴下係数)÷(投与時間 × 60分)。1秒あたりに直したい場合は『1滴落とすのにかかる秒数=60秒 ÷ 1分間滴下数』が便利。【輸液セットの種類】成人用(一般用)は20滴=1mL、小児用(微量用・マイクロドリップ)は60滴=1mLが標準。60滴セットでは『1時間あたりの投与量(mL)=1分間の滴下数』という覚えやすい関係になる(60滴/mLなので時間あたりmLと分あたり滴がそのまま一致)。【臨床注意点】滴下速度は患者の体位変換・刺入部位の屈曲・三方活栓の開閉・点滴台の高さなどで容易に変動するため、開始時だけでなく定期的にラウンドで確認する。心不全・腎不全・小児・高齢者では過剰投与による心負荷・肺水腫に注意し、必要に応じて輸液ポンプを使用する。【覚え方】『総量×係数÷分』を呪文のように暗記。20滴セットなら『総量÷時間×÷3』(mL/h÷3=滴/分)でも近似でき、本問なら125mL/h÷3≒41.7滴/分とすぐ検算できる。

滴下数計算の基本問題。総投与量・投与時間(分換算)・輸液セットの滴下係数(20滴/mL)を公式に当てはめ、最後に四捨五入処理を正確に行えるかを問うている。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。