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放射線宿酔の特徴をつかもう

看護師国家試験 第104回 午後 第49問 / 成人看護学 / がん看護

国試問題にチャレンジ

104回 午後 第49問

放射線治療による放射線宿酔(radiation sickness)について正しいのはどれか。

  1. 1.晩期合併症である。
  2. 2.食欲不振が出現する。
  3. 3.皮膚の発赤が特徴的である。
  4. 4.症状は1か月程度持続する。

対話形式の解説

博士 博士

放射線宿酔の問題じゃ。正しい選択肢はどれかの?

サクラ サクラ

食欲不振が出現する、ですか。

博士 博士

正解じゃ。悪心や嘔吐、倦怠感、頭痛なども出るぞ。二日酔いに似ておるからradiation sicknessというのじゃ。

サクラ サクラ

いつ頃出るのですか。

博士 博士

照射開始後数時間以内、つまり急性反応じゃ。晩期合併症ではないぞ。

サクラ サクラ

晩期合併症はどんなものですか。

博士 博士

数か月から数年後に出る線維化、二次がん、組織壊死などじゃ。

サクラ サクラ

皮膚の発赤は宿酔の症状ですか?

博士 博士

違うぞ。あれは放射線皮膚炎で、別の局所反応じゃ。

サクラ サクラ

症状はどれくらい続きますか。

博士 博士

通常は数日から1〜2週間で軽快する一過性の症状じゃ。1か月続くものではないんじゃよ。

サクラ サクラ

照射範囲によって出やすさが変わるのですか。

博士 博士

そうじゃ、上腹部や全脳、全身照射では出やすい。

サクラ サクラ

看護のポイントは何ですか。

博士 博士

制吐薬の予防投与、少量頻回食、休息、水分補給、そして精神的支援じゃ。

サクラ サクラ

不安も大きいですもんね。

博士 博士

治療を継続できるよう、症状コントロールと心理的支援は車の両輪じゃ。

POINT

放射線宿酔は照射開始後数時間以内に出現する急性全身反応で、悪心・嘔吐・食欲不振・倦怠感などが特徴です。通常は1〜2週間で軽快する一過性の症状であり、晩期合併症や放射線皮膚炎とは区別が必要です。看護では制吐対策、栄養と休息の支援、不安への対応を行い、患者が治療を完遂できるよう支援することが重要です。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:放射線治療による放射線宿酔(radiation sickness)について正しいのはどれか。

解説:正解は2の「食欲不振が出現する」です。放射線宿酔は照射開始後数時間以内に出現する全身反応で、二日酔いに似た悪心・嘔吐・食欲不振・全身倦怠感などが特徴です。

選択肢考察

  1. × 1.  晩期合併症である。

    放射線宿酔は照射直後から数日以内に出現する急性反応で、晩期合併症ではありません。晩期合併症は数か月〜数年後に現れる線維化や二次がんなどです。

  2. 2.  食欲不振が出現する。

    悪心・嘔吐・食欲不振・倦怠感・頭痛・めまいなどが出現し、これらは放射線による細胞障害物質や自律神経反応によるものと考えられています。

  3. × 3.  皮膚の発赤が特徴的である。

    皮膚の発赤や瘙痒は放射線皮膚炎の症状であり、宿酔とは別の局所反応です。

  4. × 4.  症状は1か月程度持続する。

    放射線宿酔は一過性で、通常は照射終了後1〜2週間以内、多くは数日で軽快します。1か月持続することはまれです。

放射線治療の有害事象は時期により急性反応(治療中〜3か月以内)と晩期反応(3か月以降)に分けられます。放射線宿酔は急性反応の代表で、照射範囲が広いほど(特に上腹部や全脳、全身照射)出現しやすくなります。看護では制吐薬の予防投与、少量頻回食、十分な休息と水分補給、不安への精神的支援が重要です。皮膚炎・粘膜炎・骨髄抑制などほかの急性反応との区別を意識してアセスメントします。

放射線宿酔の出現時期、症状、持続期間の特徴を理解し、ほかの放射線有害事象(皮膚炎・晩期反応)と区別する力を問う問題です。