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肺癌の組織型と特徴を整理しよう

看護師国家試験 第103回 午後 第32問 / 成人看護学 / 呼吸器系

国試問題にチャレンジ

103回 午後 第32問

肺癌(lung cancer)について正しいのはどれか。

  1. 1.腺癌は小細胞癌より多い。
  2. 2.女性の肺癌(lung cancer)は扁平上皮癌が多い。
  3. 3.腺癌は肺門部の太い気管支に好発する。
  4. 4.扁平上皮癌の腫瘍マーカーとしてCEAが用いられる。

対話形式の解説

博士 博士

今日は肺癌についての問題じゃ。肺癌の組織型は4つあるが、最も多いのはどれか分かるかな?

アユム アユム

えーと…扁平上皮癌でしょうか?タバコと関係があるって聞きました。

博士 博士

惜しいのう。確かに扁平上皮癌は喫煙と強く関連するが、最多なのは腺癌じゃ。日本では肺癌の約50〜60%を占める。

アユム アユム

そうなんですね!では正解は1の『腺癌は小細胞癌より多い』ですか?

博士 博士

その通りじゃ。小細胞癌は約10〜15%なので、腺癌の方が圧倒的に多い。

アユム アユム

2の『女性の肺癌は扁平上皮癌が多い』はどうですか?

博士 博士

これは誤りじゃ。女性の肺癌では腺癌が約70%を占める。扁平上皮癌は喫煙との関連が強く男性に多いのじゃ。

アユム アユム

好発部位の違いも教えてください。

博士 博士

腺癌は肺野(末梢)に好発し、扁平上皮癌や小細胞癌は肺門部の太い気管支に好発する。だから3は誤りじゃな。

アユム アユム

腫瘍マーカーはどう使い分けるんですか?

博士 博士

腺癌はCEA、扁平上皮癌はSCC抗原やCYFRA、小細胞癌はProGRPやNSEが用いられる。だから4の『扁平上皮癌でCEA』は誤りじゃ。

アユム アユム

組織型ごとに特徴がはっきりしているんですね。

博士 博士

そうじゃ。治療方針も組織型で大きく変わる。小細胞癌は進行が速く化学療法・放射線療法が中心、非小細胞癌(腺癌・扁平上皮癌・大細胞癌)は手術が選択肢になる。

アユム アユム

診断確定が治療選択の鍵なんですね!

博士 博士

その通りじゃ。看護師は喀痰や検査の介助、患者の不安への対応が重要となる。

POINT

肺癌は腺癌・扁平上皮癌・大細胞癌・小細胞癌の4組織型に分類され、日本では腺癌が最多で約50〜60%を占めます。腺癌は肺野に好発し女性にも多く、腫瘍マーカーはCEAです。扁平上皮癌は肺門部に好発し喫煙と関連、SCC抗原やCYFRAが用いられます。組織型により治療方針が異なるため早期の診断確定が重要です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:肺癌(lung cancer)について正しいのはどれか。

解説:正解は 1 です。肺癌は組織型により腺癌・扁平上皮癌・大細胞癌・小細胞癌の4つに大別されます。日本では腺癌が最も多く、肺癌全体の約50〜60%を占めます。腺癌は肺野(末梢)に好発し、扁平上皮癌は肺門部の太い気管支に好発、小細胞癌は増殖が速く転移しやすい特徴があります。

選択肢考察

  1. 1.  腺癌は小細胞癌より多い。

    腺癌は肺癌の約50〜60%を占め最多で、小細胞癌(約10〜15%)より明らかに多いため正しい記述です。

  2. × 2.  女性の肺癌(lung cancer)は扁平上皮癌が多い。

    女性の肺癌では腺癌が約70%と最も多く、扁平上皮癌は喫煙との関連が強いため男性に多い組織型です。

  3. × 3.  腺癌は肺門部の太い気管支に好発する。

    腺癌は肺野(末梢)に好発します。肺門部の太い気管支に好発するのは扁平上皮癌や小細胞癌です。

  4. × 4.  扁平上皮癌の腫瘍マーカーとしてCEAが用いられる。

    CEAは腺癌で陽性率が高い腫瘍マーカーです。扁平上皮癌ではSCC抗原やCYFRA(CK19フラグメント)が用いられます。

肺癌の組織型と特徴をまとめると、腺癌は肺野・女性に多い・CEA、扁平上皮癌は肺門・喫煙関連・SCC/CYFRA、小細胞癌は中枢気管支・進行が速い・ProGRPやNSEが腫瘍マーカーです。組織型により治療方針(手術・化学療法・放射線療法)が大きく異なるため、早期の診断確定が重要です。

肺癌の組織型別の頻度・好発部位・腫瘍マーカーの組合せを問う問題です。腺癌が最多であることと各組織型の特徴を理解しているかがポイントです。