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副雑音の4分類を整理する

看護師国家試験 第113回 午前 第18問 / 必修問題 / 看護の基本技術

国試問題にチャレンジ

113回 午前 第18問

異常な呼吸音のうち低調性連続性副雑音はどれか。

  1. 1.笛のような音(笛音)
  2. 2.いびきのような音(類鼾音)
  3. 3.耳元で髪をねじるような音(捻髪音)
  4. 4.ストローで水中に空気を吹き込むような音(水泡音)

対話形式の解説

博士 博士

今日は副雑音の分類じゃ。大きく2つに分かれるのは知っておるかの。

アユム アユム

連続性と断続性ですね。

博士 博士

その通り。連続性は気道が狭くなる音、断続性は肺胞や分泌物から出る音と考えると整理しやすい。

アユム アユム

連続性の中にも種類があるのですか。

博士 博士

ある。高調性が笛音でwheeze、低調性が類鼾音でrhonchiじゃ。今日の問題は低調性連続性じゃな。

アユム アユム

それなら類鼾音ですね。

博士 博士

正解じゃ。太い気道に痰が絡んでグーグーといういびきのような音になる。

アユム アユム

笛音はどこで発生するのですか。

博士 博士

細い末梢気道の狭窄で発生する。喘息やCOPDで呼気に目立つぞ。

アユム アユム

断続性にはどんなものがありますか。

博士 博士

細かい捻髪音(fine crackles)と粗い水泡音(coarse crackles)じゃ。捻髪音は肺胞の再開通音で間質性肺炎の吸気終末に聴こえる。

アユム アユム

水泡音はどうですか。

博士 博士

気道内の水分が破裂するような音で、肺水腫や肺炎で聴かれる。低調性だが断続性じゃから今日の答えとは違う。

アユム アユム

類鼾音は咳で消えることがあると聞きました。

博士 博士

そうじゃ、分泌物由来の音は咳嗽で変化する。これが臨床的なヒントになる。

アユム アユム

捻髪音は咳で消えませんね。

博士 博士

肺実質由来じゃから変化しない。この違いで原因を推測できるぞ。

アユム アユム

音を実際に聞いて覚えたいです。

博士 博士

聴診トレーニング音源を活用するとよいぞ。

POINT

副雑音は連続性と断続性に分類され、連続性はさらに高調性の笛音と低調性の類鼾音に分けられます。低調性連続性副雑音は類鼾音(rhonchi)であり、太い気道の分泌物や狭窄で発生しいびき様の音がします。笛音は末梢気道の狭窄による高調性、捻髪音は肺胞再開通による細かい断続性、水泡音は分泌物破裂による粗い断続性と区別します。音の種類と発生機序、咳嗽での変化の有無を押さえると呼吸アセスメントの精度が高まります。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:異常な呼吸音のうち低調性連続性副雑音はどれか。

解説:正解は2のいびきのような音(類鼾音)です。類鼾音は太い気道の狭窄で生じる低調性の連続性ラ音で、分泌物貯留や腫瘍による気管・主気管支の狭窄で聴取されます。

選択肢考察

  1. × 1.  笛のような音(笛音)

    笛音(wheeze)は高調性連続性副雑音で、細い気道の狭窄によるヒューヒューという音です。気管支喘息やCOPDの呼気時に聴取され、低調性ではありません。

  2. 2.  いびきのような音(類鼾音)

    類鼾音(rhonchi)は低調性連続性副雑音で、グーグーまたはボーボーといびきのような音として聴かれます。太い気道に痰などが絡むことで発生し、咳嗽で変化するのが特徴です。

  3. × 3.  耳元で髪をねじるような音(捻髪音)

    捻髪音(fine crackles)は細かい断続性副雑音で、虚脱した肺胞が吸気終末で再開通する際に発生します。間質性肺炎や肺線維症の吸気終末に聴取されます。

  4. × 4.  ストローで水中に空気を吹き込むような音(水泡音)

    水泡音(coarse crackles)は粗い断続性副雑音で、気道内の分泌物が空気で破裂する際の低調性の音です。連続性ではなくブツブツと途切れる音であり分類が異なります。

副雑音は「連続性」と「断続性」に大別され、連続性には高調性(笛音・wheeze)と低調性(類鼾音・rhonchi)があり、断続性には細かい音(捻髪音・fine crackles)と粗い音(水泡音・coarse crackles)があります。音の種類と発生部位・原因疾患をセットで覚えると、呼吸アセスメントで聴取した音から疾患の推定が可能になります。咳嗽で消えるラ音は分泌物由来、消えないラ音は肺実質由来という臨床的ヒントも押さえましょう。

副雑音の4分類(連続性の高調/低調、断続性の細かい/粗い)を正確に識別できるかを問う問題です。低調性連続性=類鼾音という対応を確実に押さえる必要があります。