酸素ボンベの各部の役割を整理
看護師国家試験 第104回 午後 第24問 / 必修問題 / 診療に伴う看護技術
国試問題にチャレンジ
医療用酸素ボンベと酸素流量計とを図に示す。 酸素の流量を調節するのはどれか。
- 1.①
- 2.②
- 3.③
- 4.④
対話形式の解説
博士
今日は酸素ボンベと流量計のつまみの違いを学ぶぞい。
アユム
似たようなハンドルがいくつかあって混乱します。
博士
図の①はボンベ本体に直結する元栓じゃ。これは全開か全閉かの二択で使うものじゃよ。
アユム
中途半端に開けてはいけないんですか?
博士
いかんいかん。中途半端だと十分な圧力が得られず、後段で設定した流量が出ないことがあるんじゃ。
アユム
②は流量計ですね。
博士
そう、内部の浮子の中央が指す目盛りで今の流量をL/分で読み取るんじゃ。残量を読み取るのではなく、現時点の流量を見る計器じゃな。
アユム
それでは③が?
博士
③こそが流量調節ハンドルじゃ。回すと浮子が上下して、医師の指示流量に合わせられるんじゃよ。
アユム
④は何ですか?
博士
④は流量調節器をボンベに取り付ける固定ハンドルじゃ。緩いと酸素が漏れるから、しっかり締めて使うんじゃ。
アユム
使用前の手順はどうなりますか?
博士
まず④で接続を確認し、①の元栓を全開、その後③で流量を合わせる、という順じゃ。
アユム
残量の確認はどうやるのですか?
博士
ボンベの圧力計を見て、内圧×容量÷14.7で残量Lを概算するんじゃ。残量が少ないと搬送中に酸素が切れるから要注意じゃぞ。
アユム
流れを覚えると安心して使えますね。
POINT
酸素ボンベでは①元栓は開閉のみ、②流量計は読み取り、③流量調節ハンドルで流量設定、④は接続固定と役割が分かれています。使用前は接続確認→元栓全開→流量設定の順で操作し、残量計算もあわせて理解しておくと安全な酸素投与につながります。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:医療用酸素ボンベと酸素流量計とを図に示す。 酸素の流量を調節するのはどれか。
解説:正解は 3 です。図中の③は流量調節ハンドルで、ここを回すと流量計内の浮子が上下し、L/分単位で酸素流量を細かく調整できます。酸素投与の指示流量を実際に作り出す中心的な部分です。
選択肢考察
-
× 1. ①
①は酸素ボンベ本体の元栓バルブで、使用時は全開、不使用時は完全に閉じるという操作のみを行い、流量の微調整には使いません。
-
× 2. ②
②は流量計で、内部の浮子の中央が示す目盛りで現在の流量を読み取る部分であり、流量を変える操作部ではありません。
-
○ 3. ③
③は流量調節ハンドルで、開けば浮子が上昇し流量が増え、閉めれば下降し減少するため、ここで指示された流量に合わせます。
-
× 4. ④
④は流量調節器をボンベに固定する取り付けハンドルで、酸素漏れを防ぐためにしっかり固定する役割を担います。
酸素ボンベは使用前に元栓を全開にしてから流量調節ハンドルで指示流量に合わせるのが原則です。残量はボンベ圧から計算し、500L入りボンベであれば「内圧(MPa)×ボンベ容量÷14.7」で残量Lの目安が算出できます。
酸素ボンベ各部位の役割と、流量調節と元栓開閉の操作を区別して理解しているかを問う問題です。
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